神楽坂「化け猫パレード」レポート

Nov 16, 2011 / Topics

Tags: column

Photo&Text:Kazuho Maruo(snap),Hiroshi Hatano(portrait)

「吾輩は猫である」で知られる夏目漱石のゆかりの地であり、猫と縁の深い街として猫好きの人にも猫にも愛される街、神楽坂。漱石が飼っていた猫の供養として建てた「猫塚」や雑誌「猫びより」をはじめ、多くの猫書籍を出版する日本出版社の本社もあります。

10月30日、その神楽坂で化け猫パレード実行委員会が主催する「化け猫パレード」が開催されました。今年で2回目となる「化け猫パレード」は、猫の仮装していればだれでも参加することができます。

猫耳と猫ヒゲをつけた簡単な化け猫やミュージカル『CATS』を彷彿とさせる本格的な化け猫など、猫版ハロウィンパレードとでも言うべき、様々な仮装をした200人を越える老若男女が出発場所の赤城神社に集まりました。境内には着替えのできるテントが設営されており、専門スタッフが猫のメイクサービスまで行ってくれます。

パレードのスタートと同時に、神社境内には嵐やレディーガガの曲が大音量で轟きます。ダンスチームが参加者にダンスを教えながら踊り境内を歩きはじめ、演奏チームは用意した楽器を参加者に配りダンスチームに後に続きます。神楽坂の商店街を化け猫が踊り、道行く人も化け猫たちの奇想天外なパレードに目を奪われ思わず笑顔に。途中、雨がポツリポツリと降ってくる場面もありましたが、化け猫の力でしょうか、すぐに上がってしまいました。

毎年秋に開催される『まち飛びフェスタ』というイベントの一環として、神楽坂の”猫”をテーマに『化け猫パレード』を企画したという、実行委員会のおかめ家ゆうこさん。「2010年からスタートして2回目となる今年は、すごく凝った仮装の人にたくさん来てくださいました。とはいえ、もっと思いきったバカバカしいくらいの仮装をした人がいるともっと楽しいですね。『化け猫パレード』は、神楽坂の商店街をも巻き込んだイベントを目指しています。仮装のままお店に入っちゃうとか、猫のままうろうろしちゃったり…。来年も開催するので、ぜひいろんな方々に参加していただきたいです」

賑やかな神楽坂通りを一歩入った静かな路地には、野良猫や看板猫のいるお店も多く、猫にとっても住みやすい繁華街の様です。『化け猫パレード』は来年も開催されるので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

主催:化け猫パレード実行委員会
代表:おかめ家ゆうこ
事務局: 五感肆 パレアナ
運営:神楽坂有志
http://bakenekoparade.web.fc2.com/