「村上春樹とネコの話」鈴村和成(彩流社)amazon.co.jp
「海辺のカフカ」「風の歌を聴け」など、村上春樹の小説に登場する猫たちを取り上げた1冊です。村上春樹は生粋の猫派だと断言する著者によれば、村上龍は犬派、小林秀雄は犬派、夏目漱石は猫派、三島由紀夫は猫派……となるとか。また村上春樹の猫に対するネーミングセンスにも注目。「羊をめぐる冒険」の〈いわし〉をはじめ、変わった名前がついています。ミステリーのように猫から小説を解読していく本書をガイドにしながら読み返すと、新たな発見があるかもしれません。