オシャレなインテリアとブサカワな表情とのギャップがinstagramやブログ「どんころり」で話題になっている雄猫どんこさん。スコティッシュホールドよりのミックス、4歳。猫を飼うのは初めてだという写真家の井上佐由紀さん、マネージャーの外山輝信さんと暮らしています。おふたりの愛情をたっぷり受けた、どんこさんに会ってきました。
—どんこさんとの出会いは?
インターネットの里親募集でみつけました。猫を飼いたい!と思ってから500匹以上はチェックしたと思います。最初はロシアンブルーのようなシャープな猫を探していたのですが、どんこを見た時、即決でした。友人にも、なんでこの子なの?ってびっくりされました。
—猫を飼ったことはあったのですか?
いえ、全くありません。でも、周りの友人に猫を飼っている人が多くて、たまに預かったりしていました。実家では犬を飼っていたのですが、仕事が不規則なので、猫だったら飼うのも楽だよと聞いて。ペットOKな物件に引っ越すことが決まってから、すぐ飼う事にしました。
—失礼ながら、どんこさんはブサカワというか……とってもユニークな表情をしていますよね。
うちに来たときにすでに3歳だったので、子猫のような愛くるしさもないし、自分でもなんでだろうとは思うんですけど(笑)。大人の猫は保護されても貰われにくかったり、柄も顔も整っていないと人気がないと聞いていて。どんこはちょっと不細工ですが、でもこの表情やぽってりとした姿に魅かれてしまうんですよね。あとは、人懐っこいところも魅力です。
—どんこという名前の由来は?
私の出身地である福岡県柳川市の名物「どんこ舟」から名付けました。アラーキーが新婚旅行にいった場所で有名です。ほかに「越山餅(こっさんもち)」という名産品もあって「こっさん」か「どんこ」で迷ったんですけど、「どんこ」になりました。2匹目を飼う時は「こっさん」にしたいなと思っています。
—実際に、暮らし始めてからはどうでしたか?
多頭飼いだったので、最初は距離をとっていましたが、すぐに膝の上で甘えるようになりました。年齢がある程度いっていても、懐くものなのだなと。人に対して威嚇などもしません。いたずらでガラス瓶を倒して壊すこともありますけど、どうせ壊されるからと買わなくなりました。人間のほうが対応するのかもしれませんね。
—ブログにどんこさんが「おならをする」と書いてあったのですが、なかなか珍しいですよね。
どんこは腸が弱く、便秘気味なんです。最初は血便もしていたくらい。いまはロイヤルカナンのカリカリでよくなったのですが、たまにおなかをさすっていると、プ〜っと。人間もするし普通のことだと思っていたのですが、20年飼っている人からはじめて聞いたと言われてびっくりました。
—ブログをはじめて、反応はありましたか?
仲の良いデザイナーさんたちが見てくれて、インディゴ7のジャケットに使ってもらったりと、口コミで広がっている感じです。あとはうどん屋さんで展覧会をやったりもしました。でも写真やデザインをキレイに仕上げていると「飽きるよ」って言われて……。少し生活感があったしたほうが、猫好きにはひびくのかなと思います。キレイにみせるだけでは猫の魅力が伝わらないので、難しいですよね。
—インテリアがとても素敵なのですが、ソファーで爪研ぎをされてたりと、猫を飼っているとインテリアにこだわることがなかなか難しいのかなと思うのですが。
爪研ぎはほとんどしません。だから、皮や布張りのソファーでも大丈夫なんです。よく「猫が居心地よくなるようなグッズがないよね」っていわれますけど(笑)、猫用のグッズはデザインがいまいちですよね。猫ベッドやキャットタワーとか、トイレもそうですし。グルグルと回るおもちゃも欲しかったりするのですが、あまり家に置きたくないなと……。もっときちんとデザインされたグッズがあればいいのにと思います。