「九死一生」小手鞠るい amazon.co.jp
「もしもあなたが誰かを本気で愛したら、行き着く先には悲しみがある。悲しみ以外のものはない。なぜならあなたの愛した者は死ぬ。それでも誰かを夢中で愛したあなたは、報われる。私にそのことを教えてくれたのは、一匹の猫だった……」
愛猫との別れを経験した著者が、「すべての生きとし生けるものへの愛の物語を書きたい」という思いを込めて綴った作品。深い悲しみを受け入れながらも、そこから少しずつ生まれてくる小さな幸せ。そして近くによりそう猫たち。それでも誰かを愛さずにはいられない、人間の生きる姿を丁寧に描いた恋愛小説です。