上から「あかんべノンタン」「あかんべぎつね」「ノンタン」、ラフスケッチ、「ノンタン・タータン あそび図鑑」ⓒキヨノサチコ/偕成社、展覧会限定 ノンタンマグカップ/はみがきはーみー ⓒKIYONO/K
「みんな大好き! ノンタン展」
絵本作家キヨノサチコさんによって生み出された、猫の男の子「ノンタン」。キヨノさんが最初に描いた主人公は真っ白な子ギツネでした。しかし、もっと子どもに親しみのある動物のほうがいいのではというアドバイスを受け、白猫の「ノンタン」が誕生したそうです。
ーいたずら好きでわんぱくだけど、友達思い。
そんな元気いっぱいのノンタンは子どもたちの人気者になりました。しかし、刊行当初は児童書にしてはめずらしい教訓も道徳も説かない主人公に対し、「わがままで反省がない」「子どものいたずら心を助長する」と批判が寄せられたそうです。そんな声に対し、キヨノさんは「絵本に登場するのは良い子が多く、芸術的な美しさが優先されていた。そういうことにとらわれず、とにかく楽しい絵本を描きたいという情熱だけで描いていた」と語っていました。
1976年に「ノンタン ぶらんこのせて」(偕成社)が刊行されてから35年。キヨノさんは2008年に亡くなりましたが「自分がいなくなっても、子どもたちのなかでノンタンはずっと生き続けてほしい」という願いどおり、今なお世代を超えてノンタンは愛されています。
1月18日から松屋銀座で開催される「みんな大好き! ノンタン展」では、初公開となるノンタン誕生のきっかけになった「あかんべぎつね」の原画やスケッチなど約150点を展示。またノンタンマグカップ(1365円/税込み)やiPhoneケース、Tシャツなどオリジナルグッズも販売されます。明るく元気いっぱいの「ノンタン」の世界をお見逃しなく。
誕生35周年記念 キヨノサチコ絵本原画の世界
「みんな大好き! ノンタン展」
会期:2012年1月18日(水)〜23日(月)
時間:10時〜20時(入場は閉場の30分前まで。最終日は17時閉場)
会場:松屋銀座8階 イベントスクエア
入場料:大人1,000円、高大生700円、中学生以下無料
問い合わせ:松屋銀座 03-3567-1211(大代表)
http://www.kaiseisha.co.jp/special/nontan35th/