「シュレディンガーの哲学する猫」竹内薫/竹内さなみ 著

Aug 3, 2012 / Topics

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「シュレディンガーの哲学する猫」竹内薫/竹内さなみ 著(中央公論新社) amazon.co.jp

”哲学というのは、本当は身近なもので、子供のころの純粋な心で世の中の不思議を問うこと”

猫が案内する大人のための哲学入門書。サルトル、ウィトゲンシュタイン、ハイデガー、小林秀雄など、著名な哲学者・思想家が猫の姿を借りて登場する、摩訶不思議なファンタジー小説です。タイトルの「シュレディンガーの猫」とは、物理学者のエルヴィン・シュレーディンガーが提唱した、量子力学におけるパラドックスの思考実験の名称。ある日突然、飼い猫のミケコが、小難しい哲学について語り出す……。気まぐれで自由奔放な猫の生き方は忘れかけていた”純粋な心”を思い起こさせてくれる。つまり猫こそが哲学なのでは? と深読みしたくなる一冊です。