映画「猫の恩返し」監督:森田宏幸(ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント)amazon.co.jp
「猫になっても、いいんじゃないッ」
1995年に制作された映画「耳をすませば」のバロンが登場する、猫と少女の物語。宮崎駿が企画、原作は柊あおい、監督は「日当り良好」や「ルパン三世」などを手がける、森田広幸が務めています。
主人公は、どこにでもいそうな不器用な17歳の女子高生、ハル。車にひかれそうになった猫を助けた夜、猫の王の大名行列がやってきて「あなたにたくさんの幸福が訪れますよ」と告げられる。紳士なバロンと巨漢のムタとともに、猫の国での冒険がはじまります。
この映画はそもそも「猫をテーマにした作品を製作してほしい」というテーマパークからの依頼で企画されたとか。そこから、「耳をすませば」のバロンとムタを使うように宮崎駿監督の指示があり、原作者の柊あおい氏が「耳をすませば」の主人公、雫の書いたおとぎ話として書き下ろしました。ずんぐりむっくりとした大柄なムタは、ジブリに出入りしている「ウシ」がモデルだそう。猫の鳴き声や肉球の拍手の音まで、徹底的にこだわった、まさに猫ずくしの映画です。