「再び女たちよ!」伊丹十三

Nov 30, 2012 / Topics

Tags: book

「再び女たちよ!」伊丹十三(新潮社)amazon.co.jp

“猫も犬と同様、なかなか芝居をすることが好きである。ただー猫の場合、演技のウエイトが、あくまで自分が人間の家来ではない、ということを誇示することにかかってくるのであります。”

映画監督・伊丹十三によるエッセイ集。猫が好きな理由を考えたところで答えはでない、といいつつ猫好きな男と犬好きな女を口論させてみたりと、猫について考察するのも楽しみのひとつだったようです。また「ザ・ネイミング・オブ・キャッツ」の章では、自身の愛猫〈コガネ丸〉と〈歯医者〉を例に、猫に名前をつけるのがいかに難しいことであるかを語っています。さらには “女はどうしても猫型でなくてはならぬ”と、いつのまにか猫から男女の恋の話へ。猫とのエピソード以外にも伊丹流の礼儀作法など、生き方について学べる一冊です。