『猫の森の物語ー猫も人も「ご機嫌元氣」に』南里秀子 amazon.co.jp
「猫は、人の年収や肩書き、資格といった表面的なものには左右されません。またどんなに知識やテクニックがあっても、それらはいざという時にたいして役に立ちません。それより感じる力、気合い、情熱といった科学では証明しきれないもののほうが、猫との関係づくりには必要不可欠なのです。」
雑誌「猫びより」に連載されている〈キャットシッターなんり〉によるエッセイ「ウエルカムごろん」をまとめた本です。キャットシッティングの現場で出会ったのべ5万匹以上の猫たちや、飼い主亡き猫たちを受け入れる「猫の森」でのエピソードが細やかに描かれています。猫を知れば知るほど、一般的な知識や情報が役に立たないという著者。猫と向き合う時に、いかに誠実に素のままで接することができるか。ただ楽しいだけではない、猫と暮らすことについて考えさせられる1冊です。