「チャイとミーミー」谷村志穂 amazon.co.jp
「確かに私は、それまで猫を好きだと思ったことが一度もなかった。愛想がなくどこか陰気に見えるわりに、必要なときだけずる賢い顔で媚びてくる生き物。嫌な思い出はあっても愛らしいと感じる機会がなかった。」
「結婚しないかもしれない症候群」がベストセラーとなった作家・谷村志穂の猫エッセイ。自由気ままな一人暮らしが突然不安になったとき、猫と暮らしてみたいと思ったという。そこで出会った、チャイとミーミー。大学で動物生態学を専攻していたとあって、猫の舌や毛並み、行動などの描写がとても丁寧に描かれています。一緒にいるのがあたりまえの猫たちとの生活が、かけがえのないものだと思い起こさせてくれます。