「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」万城目学 amazon.co.jp
小学一年生の女の子・かのこちゃんと外国語を話す猫・マドレーヌ夫人。元気いっぱいで好奇心旺盛なかのこちゃんは、驚きと発見に満ちた日々を過ごしています。一方、かのこちゃんに振り回されながらも優雅なマドレーヌ夫人は、近所の野良猫たちのマドンナ的存在として活躍。子どもと猫の不思議な関係を綴った物語です。
「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」万城目学 amazon.co.jp
小学一年生の女の子・かのこちゃんと外国語を話す猫・マドレーヌ夫人。元気いっぱいで好奇心旺盛なかのこちゃんは、驚きと発見に満ちた日々を過ごしています。一方、かのこちゃんに振り回されながらも優雅なマドレーヌ夫人は、近所の野良猫たちのマドンナ的存在として活躍。子どもと猫の不思議な関係を綴った物語です。
「夜の国のクーパー」伊坂幸太郎 amazon.co.jp
“耳の裏側を後ろ足で掻き、前足を舐め、その唾で今度は目を撫でる。尻尾が顔のすぐ横で揺れる。意思と無関係という意味では、尻尾の動きも同じだった。体の一部であるにもかかわらず、分離した存在であるかのように、こちらの意思とは無関係に動く。揺れて、くねり、立ち上がり、時に膨らむ。”
作家・伊坂幸太郎の書き下ろし長編小説。戦争に負けた国に、占領軍の先発隊がやってきて、町の人間は戸惑う。戦争に負けるとは、一体どういうことなのか。猫や鼠が人間の世界とどうかかわっているのか。どこか不思議でなつかしいような物語。
「猫の客」平出隆 amazon.co.jp
“ーぼく、この猫飼う”
ある日、稲妻小路にまぎれ込んできた猫。隣家の少年が飼い始めたその猫は、庭を通ってわが家を訪れるようになる。愛くるしい猫との日常。しかし突然、理不尽な形で別れが訪れる。木山捷平賞を受賞し、フランスでも話題となった傑作猫小説です。
絵本「やあ、ねこくん」エズラ=ジャック・キーツ amazon.co.jp
主人公の少年・アーチーがなにげなく声をかけた猫。猫になつかれしまい、友人たちとの楽しい遊びは台無しに。野良猫と出会い、触れ合うことでみつけた子どもなりの視点が描かれています。
絵本「15ひきのおしかけねこ」ガブリエル・バンサン amazon.co.jp
世話してくれた人を亡くした猫たちは、次の「世話人」をひとりぼっちのおじいさんに決めます。野良猫たちとの交流が、おじいさんの日々に彩りを与えてくれる。情けは人のためならず、ということわざのごとく、おじいさんと野良猫たちの日だまりのようなしあわせを描く物語です。
「ねこめぐり―にっぽん猫紀行」相沢秀仁・相沢京子 amazon.co.jp
オリエンタルな沖縄の猫、浪花節が似合うワイルドな大阪の猫、雪と戯れる函館の猫…。北は北海道・稚内から、南は沖縄・西表島まで、日本各地で出会った猫たちを収めた写真エッセイ集。5000本を越えるフィルムから選んだ、さまざまな種類の121匹が掲載されています。美しい島国である日本を、猫たちを通して再確認できる1冊です。
絵本「八方にらみねこ」著:武田 英子、イラスト:清水 耕蔵 amazon.co.jp
捨て猫だった子猫を拾って育ててくれた、おじいさんとおばあさん。恩返しのために、蚕にたかる鼠をやっつけようとしても、力不足で負けてしまいます。そこで「八方にらみの術」を会得するために、山に修行にいくという物語。生き生きとした力強い筆のタッチで、戦う猫の凛々しさを表現しています。
「猫好きに捧げるショート・ストーリーズ」ロアルド・ダール amazon.co.jp
現代英米作家20人による「猫アンソロジー」集。本書のさきがけとして犬物語を集めた書籍が刊行され好評を博し、猫シリーズも展開されることに。しかし、犬の「忠犬物語」と異なり「忠猫物語」はあまり見かけず物語のテーマ設定に苦心したとか。必ずしも猫が主人公ではないものの、各作者それぞれの視点で、猫のもつ気まぐれで優雅な特質が丁寧に描かれています。