絵本「ネコのラジオ局」作・南部和也、絵・とりごえまり amazon.co.jp
猫が住む街のラジオ局では、アンテナがわりのヒゲを使って、ダンスミュージックやバラードなど、さまざまな音楽を放送しています。もっとたくさんの猫に放送を楽しんでもらうために、大きくってりっぱなヒゲが必要。そこで猫たちは、クジラのヒゲを探して海に出掛けます。ラジオ局の建物も猫型。こんなラジオ局があったらぜひ聴いてみたいですね。
絵本「ネコのラジオ局」作・南部和也、絵・とりごえまり amazon.co.jp
猫が住む街のラジオ局では、アンテナがわりのヒゲを使って、ダンスミュージックやバラードなど、さまざまな音楽を放送しています。もっとたくさんの猫に放送を楽しんでもらうために、大きくってりっぱなヒゲが必要。そこで猫たちは、クジラのヒゲを探して海に出掛けます。ラジオ局の建物も猫型。こんなラジオ局があったらぜひ聴いてみたいですね。
「ぼくが猫語を話せるわけ」庄司薫 amazon.co.jp
少年時代から13年間犬と暮らしてきた著者が、旅行に行くという飼い主に頼まれて猫を預かったことがきっかで、猫と(飼い主も!)一緒に暮らし始めます。言葉の通じないはずの猫に、英語や犬語(?)など、あれこれと言語を駆使して話しかける著者。完全なる犬派であり「猫は宿敵」だったはずなのに、気がつくと猫に慕われてしまう。そのまんざらでもない様子に、根っからの動物好きな一面を垣間みる事が出来ます。犬派から猫派に転身した人、また犬派の人を猫派にしたいと考えている人におすすめしたい1冊です。
ウチの猫は名前を呼びかけると返事をする/振り向く/走り寄ってくる……。猫の飼い主ならば大抵はそう感じているはず。
それが“思い込み”でも“飼い主のひいき目”でもないことを知っているだろうか? 東京大学認知行動科学研究室の齋藤慈子講師らの研究チームによる「ネコは飼い主と他人の声を区別していると考えられる」という調査結果(http://www.cbs.c.u-tokyo.ac.jp/home/saito/neko.html)が、2013年3月26日付けの「Animal Cognition」(電子版)に掲載された。ilove.catは調査結果について、斎藤講師に話を聞くために東大の研究室を訪れた。
「確かにこれは、猫の飼い主さんならば普通に感じていることではありますよね。ところが研究の世界では、裏づけなしに“猫は飼い主の声を区別している”と書いたところで話にならない。そういったひとつひとつのことに、研究による実証の引用がなされないと全く意味がないんです」と齋藤講師。
実験は、飼い主が猫の名前を呼ぶ声と、飼い主と同性でネコと面識のない他人4人が猫の名前を呼ぶ音声とをあらかじめ録音して行ったそう。
「普段飼い主さんが猫に向かって呼びかけているときには、声だけではなく顔かたち、においなど、猫に与えている判断のキュー(手がかり)がほかにも色々ありますよね。だから声に反応しているかどうかを実験するには、録音した音声をプレイバックするのが有効なんです」
始めに流すのは知らない人の声。最初は突然、音がしたことにびっくりして反応を示すものの、知らない人の声を繰り返していくとその音に慣れていって段々反応が弱まる(馴化)。ここで次に飼い主の声を流すと、反応が戻るため(脱馴化)、飼い主と飼い主でない人とを区別していることが証明されるのだという。
「一度馴化させて脱馴化の反応をみるのは、赤ちゃんやほかの動物でも使われている実験方法です。鳴いたりしっぽを動かしたりする“返事”のような反応はあまりみられず、多くの猫が頭や耳を動かす反応を示しました」
ひとつの研究に必要とされる実験対象は20匹程度。今回の研究でも同程度の実験がなされたが、猫ならではの苦労も多いそう。
「猫は研究対象にはまるで向かないんです(笑)。同じペットでも犬は“ここに座って”とか“そのままでいて”といった指示を聞きますが、猫はそうはいきませんから。実験者がやって来ただけで部屋の隅っこへ逃げてしまうことも多いので、なかなか研究が進まないんですよね。また“犬は人につき、猫は家につく”というように、犬は実験の場所へ連れてきてもらうことができるけれど、猫はこちらから飼われているお宅へ出向かないといけない。協力をとりつけるのが難しいケースもあります」
研究の困難さから、犬に比べると猫の生態には解明されていないことも多い、と齋藤講師。
「特に人間とのコミュニケーションについての研究は遅れをとっていますね。犬の場合は、毎年数十もの論文が出版されている状況ですが、猫の論文はほとんどありません」
飼い猫と過ごす時間がほかの誰より長かったり、飼い猫が家族同様の意味を持ったりというケースも多くなった現在の社会では、猫の生態が解明されていくことには、論文の裏づけとなる以上の意味があるだろう。
「飼い主さんの体験的な知識だけではなく学術的に猫の生態が証明され、どんなことに敏感かが分かれば、猫が快適で健やかな暮らしを送るためには何に気をつければいいのかも分かるようになりますし、万が一問題行動があったときにも原因を特定するのが容易になっていくはずです」
ちなみに齋藤講師は自身も幼い頃から猫を飼っている根っからの猫派。
「実験も難しいし、つぶしもきかない。猫だけの研究を進めていくのは正直大変」と話すものの、「猫が好きという気持ちはやっぱりいちばんのモチベーションですね」と話す。飼い猫と人間との健やかで幸福な関係のために、これからの研究にも期待がかかる。
「声の実験はその後も続けていて、現在は、飼い猫が自分の名前を認識しているかどうかの研究に入っています。日常レベルでは自分の名前で振り向くように見えるけれど、実際のところはどうなのか? 結果がまとまったらまた発表するつもりです」
とても身近で大切、何を考えているかが分かりそうで分からない“ウチの猫”。齋藤講師たちの研究は、そんな“本当の気持ち”を知る手がかりとなっていくはずだ。
「85枚の猫」イーラ amazon.co.jp
伝説の女性写真家イーラによる、猫写真集の古典的傑作。前書きで動物写真家・岩合光昭さんが “この本はぼくの教科書だ”と語るほど、猫についてのありとあらゆるシーンや表情を捉えた写真がずらり。世界6ヶ国で刊行され、いまなお語り継がれる1冊です。
無印良品「クッキー型 猫」muji.net
猫の形をしたクッキーの抜き型。顔錆び難いステンレスを使用しています。アイシングやチョコレートなどで顔のヒゲや柄のバリエーションをつけてもよし。猫好きが集まるパーティやお誕生日、バレンタインなどにぴったりなアイテムです。
「のら猫トラトラ」鴨居羊子 amazon.co.jp
"猫が女性的で、ペットとして最高だなんて誰がいっているのだろう。いや殆どの人はそう思っているのかもしれない。ところが私はそうは思っていないし、少なくとも私がつきあっている、市場の裏で出会う猫たちは、女性的どころか、野獣然とした自由動物だ"
下着デザイナーとして活躍した鴨居羊子による猫エッセイ集。市場の裏でたくましく生きる猫や一人暮らしのおばあちゃんの愛猫、足の悪いよせ屋の猫、靴屋の猫など、著者が出会った野良猫たちとの交流を、自身で撮影した写真ともに綴っています。
「猫とくらす」Thousands Cat Lovers amazon.co.jp
WEBサイト「Cat-and-Me.com」に投稿された、さまざまな猫との暮らしを捉えた写真やエピソードを集めた本です。やんちゃな猫や家族とくつろぐ猫など、866枚にも及ぶ写真は見応えたっぷり。また根本きこ、青木むすび、平野太呂など、猫好きのデザイナーやカメラマンのエッセイも。「撫でろと近づいて、撫でるなと去っていく」という、猫好きの心を掴むキャッチコピーも秀逸です。