【有名猫さんに会ってきた!】第五回 一度見たら忘れられない猫「たも&ぐー」編

Apr 30, 2013 / Topics

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Photo:Kazuho Maruo

額のユニークな柄に、悟りを開いたような表情……。一度見たら忘れられないその容姿に、虜になる人が続出しているというスコティッシュ・フォールドの雄猫・たもさんと貫禄たっぷりの雌猫・ぐーさん。日々instagramで綴られる、見た目も性格も個性派な2匹との暮らしを、飼い主の稲村恵里さんに伺いました。

—たもさんとの出会いは?

「たもは大阪のブリーダーさんのサイトで一目惚れして譲り受けました。しばらくして、昼間仕事で家に誰もいないのが可哀想かなと思い、ぐーを飼うことに。こうみえて2匹ともスコティッシュ・フォールドなんです。たもは雄で6歳、ぐーは雌で5歳です」


〈たも、雄、6歳〉

—2匹目を飼うのことは大変だとは思わなかったのですか?

「1匹も2匹も変わらないかなと。実際そんなに大変だと思ったことはないです。私自身、幼い頃は動物に触れ合う機会があまりなかったのですが、5〜6年前に猫ブログが流行り出した頃、サイトをみていて猫との暮らしっていいなあと憧れを持って。その時はマンションがペットNGだったので飼いたくても飼えなかったのですが、しばらくして古い一軒家に引っ越したんです。そこではペットOKだったので引っ越ししてすぐに飼い始めました」


〈ぐー、雌、5歳〉

—猫と暮らし始めて発見はありましたか?

「飼い始めたころは小さな赤ちゃんだったので、心配ばかりしていました。クローゼットとか棚に入って出れなくなっていたらどうしようとか。ぐーは今とは違って小さい時は本当にすばしっこくて億劫で、ずっと狭い所に隠れていましたし、たもは相変わらず抱っこさせてくれない。でも、それぞれの性格の違いが面白いですね。2匹同士はあんまり仲が良くないみたいで、一定の距離を保ちながら丁度良い関係を築いている感じです」

—ちなみに、たもさんの名前の由来ってもしかして……?

「そうです(笑)。赤ちゃんの頃、背中の模様がサングラスをかけているタモリさんに見えたので、たもと名付けました。ぐーは音の響きで決めました」

—この家には、いわゆる猫グッズがほとんどないですよね。

「猫用の商品はファンシーなモノが多いですよね。最近は少しお洒落なモノもでてきていますが、できるだけ自分の趣味の範囲でシンプルにしたいと思っています。あと、毛が抜けて掃除が大変なので、そもそもモノをあまり置かないようにしています。オモチャもあまり興味がなく、その辺のヒモや丸めた紙クズで遊んでいるので、置いてあるのは爪研ぎくらい。トイレは色がインテリアに馴染みやすいかなと思い、ニャンとも清潔トイレを使っています」

—以前の一軒家からまた引っ越しをされたそうですが、ペット可物件はすぐみつかりましたか?

「なかなか難しいですよね。何より、2匹いるので広さが欲しいなと。あとは外を眺めるのが好きなので、窓が大きく、高さがとれるようなところを探しました。とはいえ、猫はいつも決まった場所にいるんですよね。飼い主側は期待してベッドとかいろいろ用意するんですけど、その場所で寝ることはなくって(笑)。買ったけど全然使ってくれない。たもは冷蔵庫の上とか高い場所が好きで、ぐーはベッドの上が定位置。猫は自分で好きな場所を見つけて、そこにいるんですよね」

—instagramのたもさんの表情は、一度見たらしばらく忘れられないですよね。

「instagramを始めたのはここ1年程で、そちらの方が楽しくてブログは更新が滞っているのですが……。以前住んでいた一軒家が立て壊しが決まって、家の記録写真という意味もありブログを始めました。私はあまりマメに親に連絡をしないのですが、ちゃんと見てくれているようで、更新が止まると連絡がきたり(笑)。猫の写真をアップしているから、本人も元気なんだろうと思っていたようです」

—猫がいることで、疎遠になりがちなご両親とのコミュニケーションが深まったと。周りの友人も猫を飼っている人が多いのですか?

「いえ、飼い始めたときは猫友達は全然いなかったんです。いまはinstagramを通じて友達になった人たちとよく遊んでいます。最初は交流目的ではなく、写真を加工するためにinstagram使っていたのですが、そこからブログを見てメールをもらったり、食べ物の話で盛り上がってご飯行きましょう! となったりして。今となっては猫以外の話題で盛り上がることの方が多いですね(笑)。皆、職業も年齢もバラバラですが、たもとぐーがきっかけで知り合えたことはとても嬉しいです」

—犬だと公園に散歩へいったりと交流しやすいですが、猫は家から連れ出せないですよね。

「犬を飼っている人と、猫を飼っている人の性格自体もちょっと違うかなと思います。犬に比べると、猫はどちらかといえばインドア派。猫を飼っているひとは、自宅で仕事されていることが多いですし、ネット好きも多いと思います」

—ネットでのコミュニケーションが盛んだからといっても、実際に会って友達になるというのは割とハードルが高いような気もしますが。

「不思議なことに、猫という共通点があると割とすんなりとイケるんです。私の場合はラッキーなことに、気の合うとてもいい方々と知り合うことができましたし、猫好きに悪い人はいない(笑)。写真を見ていて、すごく可愛い猫はやっぱり会ってみたくなりますね。私は正直、すべての猫が好き! というよりは、自分のツボにはまった猫が好き! というタイプなのですが、友人の飼っている猫たちも、たもやぐーとはまた全然違う可愛さがあって、無性に会いに行きたくなります」

—自分で飼っていても、気になる猫がいると会いにいきたくなる。そこまで行動を刺激さされる、猫の魅力とは?

「同じ猫でも、それぞれ性格やルックスが全然違うところでしょうか。シュッとしているようでちょっとおバカだったり、それぞれに面白いポイントがたくさんある。あとは単純に、モフモフとした毛に触りたくなるんです」

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