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「ブランケット・キャッツ」重松清 amazon.co.jp
「ブランケット・キャット」とは、馴染んだ毛布とともに2泊3日でレンタルされる猫のこと。子どものいない夫婦が迎えた三毛猫、いじめられっ子の友だちになったマンクス、老人ホームに入るおばあちゃんのために探したアメリカン・ショートヘア。家にやってきた猫たちがもたらす、小さな温もりとはー。猫との出会いで変化する人たちを綴った7つの物語です。
「ソクラテスになった猫」左近司祥子 amazon.co.jp
「猫は期をみている。髭の一本一本の先までぴんと張って、その時がくるのを待っている。」
猫好きな哲学者が、猫の生き方をお手本に欲や悩みにまみれた人間がどう生きればいいかと教えてくれる本。猫は優雅に、自由に生き、そして自分の居場所を知っている。著者の愛猫エピソードと写真も掲載。難しい哲学の話も身近な猫に置き換えれば、すんなりと理解ができるはずです。
「猫鳴り」沼田まほかる amazon.co.jp
ようやく授かった子どもを流産し、哀しみの中にいる夫婦が1匹の子猫と出会う。モンと名付けられた猫は、飼い主の夫婦や心に闇を抱えた少年に、不思議な存在感で寄り添ってゆく。そして20年の歳月が過ぎ、モンは最後の日々を迎えていく。死を受け入れ、命の限りを生きる姿に心揺さぶられる。
「飼猫ボタ子の生活と意見」曾野綾子 amazon.co.jp
「私は猫。作家夫婦の家に飼われています」
白黒の猫・ボタ子の目を通して見た人間の世界を、ユーモラスにそして辛辣に描いた作品。お金や地位や名誉は猫には全く関係ない。ボタ子の視点でみると、人間の世界の常識がいかに矛盾に満ちているかを教えてくれる。現代版『吾輩は猫である』ともいえる1冊です。
絵本「白猫」エロール・ル・カイン amazon.co.jp
ある国の王様が、3人の王子に試練を与えます。「この世でいちばんかしこい犬をつれてきたものを、つぎの王にしよう」よ言われた王子たちはそれぞれ別の方向へ。まほうの森へ行った末の王子は、うつくしい白猫に出会い…。17世紀末、フランスの女流作家・オーノワ夫人が書いたおとぎ話が原作の絵本です。
「猫のほんね」野矢雅彦 amazon.co.jp
猫が「喜ぶ」「驚く」「おねだりする」といったキーワードごとに、獣医さんが猫の生態を解説する本。誇り高く、けっして心を見せないと思われがちな猫も、実はその行動で自らの思いを訴えかけてきています。わがままや気まぐれに隠された“ほんね”。愛らしい猫たちの写真も充実した、日々の猫との暮らしに役立つ1冊です。
絵本「あくたれラルフ」ジャック・ガントス amazon.co.jp
お稽古の邪魔をしたり、ブランコの紐をきったり、いたずらをしてばかりのあたくれ猫ラルフ。飼い主のセイラはパーティを台無しにされても、ラルフを可愛がっていました。しかし、ある日サーカスに出掛けた先で、ラルフのあたくれは度を超えてしまいます。サーカス小屋においていかれたラルフは……。ほんの少しやさしさをもって接するだけで、猫も人も変わる事ができる。わがままに思える猫の行動について、考えさせられる1冊です。
「遊興一匹 迷い猫あずかってます」金井美恵子 amazon.co.jp
作家の自宅に迷いこんできた雄猫・トラー。鮭の缶詰よりもモンプチに目がなく、原稿や新聞紙を噛みちぎって走り回った後には、電気ストーブの前で堂々と寝そべる。どんだけ甘やかされてきたのかと呆れながらも、気づけばトラーに夢中になっていた。猫と作家のごくありふれた、でも猫好きにとっては特別な、日々の暮らしを綴ったエッセイ集です。
「猫は犬より働いた」須磨章 amazon.co.jp
桃太郎のお伴や忠犬ハチ公など、語り継がれる犬物語。とはいえ、猫だって鼠捕りをはじめ働いてきたはず。そこで、古今東西の猫たちの活躍をリサーチ。日本に渡来した唐猫からマリー・アントワネットに愛された猫、そして現代では地震予知をする!? 猫まで、犬派も目からウロコの情報が満載の1冊です。
「月へミルクをとりにいったねこ」アルフレッド・スメードベルイ amazon.co.jp
母さん猫と4匹の子猫の物語。月にミルクがあると聞いた母さん猫は、子猫たちのためにミルクを手に入れようと月を追いかけます。雄鶏や子豚たちと一緒に、なかなか捕まらない月を追いかけて辿り着いた先には…。スウェーデンで親しまれている児童文学です。