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絵本「キャッツ―ボス猫・グロウルタイガー絶体絶命」T・S・エリオット amazon.co.jp
ミュージカル『キャッツ』の原詩として知られる、20世紀最大の詩人・エリオットが書いたユーモラスな猫の詩。その中から「ボス猫・グロウルタイガー絶体絶命」「ピークとポリクルの大げんか」「ジェリクルの歌」の三篇を描いた絵本です。ル・カインが描く、華麗で表情豊かな猫たち。今にも動き、唄い出しそうな猫たちに魅了されます。
「うちの猫はおりこうさん―ヨーロッパ式『マンション猫』のしつけ」ジョエル・ドゥハッス amazon.co.jp
動物行動学に基づき、賢い猫に育てる方法を伝授する本。猫が行う行動の意味や生活サイクルなど猫の性質を詳しく解説。家具を傷つけられないしつけ方や人間のトイレでトイレをさせる方法など、実践的なハウツーを学べる1冊です。
「わたしのねこちゃん」著:かんなり まさこ、イラスト:荒井良二 amazon.co.jp
元気いっぱいの女の子と愛猫・ひげねこちゃん。出窓に座ったままのひげねこちゃんは、雪の庭で遊ぼうと誘うも「ニーヤ」と首をふる。雪だるまをつくったり、雪山をソリですべったりしているうちに、いつの間にか外にでてきた猫。気ままな、でも好奇心旺盛な猫の姿が描かれています。
絵本「風車小屋ねこカッチェ」グレッチェン・ウェルフレ amazon.co.jp
作者がオランダ旅行中に、1421年の実際におきた洪水で「猫と赤ちゃんが生きのびた」という話を聞いた事から生まれた物語。粉屋のニコと、ネズミとりの上手いカッチェ。産まれたばかりの赤ちゃんを守るカッチェの凛々しい姿が丁寧なタッチで描かれています。
「愛別外猫雑記」笙野頼子 amazon.co.jp
「私は決して猫が好きなのではない。猫を飼うのも下手だ。ただ、友達になった相手がたまたま猫だった」
猫たちのために都内のマンションを引き払い、千葉に家を買った。穏やかな生活がはじまったかに思えたけれど、猫たちにとってそこは安住の地ではなく……。猫と人、そして家の奮闘記。猫と暮らす人にとって他人事ではない物語です。
「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」万城目学 amazon.co.jp
小学一年生の女の子・かのこちゃんと外国語を話す猫・マドレーヌ夫人。元気いっぱいで好奇心旺盛なかのこちゃんは、驚きと発見に満ちた日々を過ごしています。一方、かのこちゃんに振り回されながらも優雅なマドレーヌ夫人は、近所の野良猫たちのマドンナ的存在として活躍。子どもと猫の不思議な関係を綴った物語です。
「夜の国のクーパー」伊坂幸太郎 amazon.co.jp
“耳の裏側を後ろ足で掻き、前足を舐め、その唾で今度は目を撫でる。尻尾が顔のすぐ横で揺れる。意思と無関係という意味では、尻尾の動きも同じだった。体の一部であるにもかかわらず、分離した存在であるかのように、こちらの意思とは無関係に動く。揺れて、くねり、立ち上がり、時に膨らむ。”
作家・伊坂幸太郎の書き下ろし長編小説。戦争に負けた国に、占領軍の先発隊がやってきて、町の人間は戸惑う。戦争に負けるとは、一体どういうことなのか。猫や鼠が人間の世界とどうかかわっているのか。どこか不思議でなつかしいような物語。
「猫の客」平出隆 amazon.co.jp
“ーぼく、この猫飼う”
ある日、稲妻小路にまぎれ込んできた猫。隣家の少年が飼い始めたその猫は、庭を通ってわが家を訪れるようになる。愛くるしい猫との日常。しかし突然、理不尽な形で別れが訪れる。木山捷平賞を受賞し、フランスでも話題となった傑作猫小説です。
絵本「やあ、ねこくん」エズラ=ジャック・キーツ amazon.co.jp
主人公の少年・アーチーがなにげなく声をかけた猫。猫になつかれしまい、友人たちとの楽しい遊びは台無しに。野良猫と出会い、触れ合うことでみつけた子どもなりの視点が描かれています。
絵本「15ひきのおしかけねこ」ガブリエル・バンサン amazon.co.jp
世話してくれた人を亡くした猫たちは、次の「世話人」をひとりぼっちのおじいさんに決めます。野良猫たちとの交流が、おじいさんの日々に彩りを与えてくれる。情けは人のためならず、ということわざのごとく、おじいさんと野良猫たちの日だまりのようなしあわせを描く物語です。