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歌川国芳「猫あそび」付箋 525円 便利堂
幕末の江戸・日本橋に生まれた浮世絵師、歌川国芳。斬新な構図やウィットに富んだ人物や動物の表情は時代を超えてなお人々を魅了し続けています。大の猫好きだったという国芳が描いた生き生きとした猫たちの絵を、4種類の付箋にデザインしました。書類の端からチラリと覗くひょうきんな猫たちは、注目の的になること間違いなし。同シリーズには「金魚づくし」や「鳥獣戯画」もあります。
東京国立博物館蔵/歌川国芳筆
無印良品 「植林木ペーパー付箋紙」ネコ3型×各20枚 525円 muji.net
いろいろな猫の形をした無印良品の付箋。書くスペースがちょっと少ないけれど、デスク周りに貼るだけで楽しくなるグッズです。3種類のシルエットに合わせて、表情や柄を描き加えたくなります。犬型もあり。
「吾輩は猫である」で知られる夏目漱石のゆかりの地であり、猫と縁の深い街として猫好きの人にも猫にも愛される街、神楽坂。漱石が飼っていた猫の供養として建てた「猫塚」や雑誌「猫びより」をはじめ、多くの猫書籍を出版する日本出版社の本社もあります。
10月30日、その神楽坂で化け猫パレード実行委員会が主催する「化け猫パレード」が開催されました。今年で2回目となる「化け猫パレード」は、猫の仮装していればだれでも参加することができます。
『伊藤潤二の猫日記 よん&むー』 伊藤潤二(講談社)680円 amazon.co.jp
猫と犬、どちらかと聞かれれば犬派。主人になついて忠実な犬のほうが好き、と心の奥底で考えていたホラーマンガ家の作者。大の猫派なパートナー・A子の強烈な“推し”で彼らの家に2匹の猫がやってくる。ヘン顔の「よん」と人なつこい子猫の「むー」をむかえ、七転八倒の日々が綴られていく。猫たちが眠るときに自分ではなくA子のベッドにばかり行ってしまうことに嫉妬して深夜自分のベッドにエサを撒いたり(食べるだけ食べて結局はA子のベッドに戻って眠る)、猫じゃらしに初挑戦してみたり(猫たちにまったく相手にされず一人で熾烈な踊りを繰り広げただけ)。マイペースな猫たちに踊らされ、しかもそれが心地よくなっていくさまが爆笑を誘う。猫マンガにありがちなゆるい絵柄ではなく、作者ならではの劇画調のタッチがギャグ満開なストーリーに妙にフィット。何度でも読んで何度でも笑える猫マンガだ。
追伸:何があっても電車の中では読まないように。笑いが止まらず変人確定。
『野良猫ケンさん』村松友視(河出書房新社) 1,470円 amazon.co.jp
自宅の庭を行き来する猫に、近所の道ばたでよく出くわす猫……。猫好きなら誰しも、見慣れた野良猫の数匹はいるはず。21年を一緒に過ごした飼い猫“アブサン”との日々を描いた『アブサン物語』などで知られる直木賞作家にとってもそれは同じ。庭に出入りする猫たちに勝手に名前をつけてエサをやるうちに、いつしかかけがえのない存在となっていく。寡黙でけんかっ早い“ケンさん”をはじめとするとりどりの猫がたくましく生きるさまに、ずんずんと惹きつけられる一冊。