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「ネコは何を思って顔を洗うのか」沼田朗 amazon.co.jp
「ネコの個性によってその行動は大きく異なるし、それ以上に実は飼い主の個性によってネコの行動は違ってくるものだ」
ヒゲは何の役にたっているのか、ネコ舌でない猫はいるのかといった、猫の体の不思議をはじめ、いくら怒っても悪さをやめない理由、なぜあんなにも袋に夢中になるのかなど猫のさまざまな行動を分析。猫好きの著者ならではの視点でユーモラスに紹介しています。また「人間は人間とは異なった時間軸で成長する他の生命と触れ合うことが必要」だという著者。身近な猫を通してみえてくる、生命の不思議と万物愛護の精神について考えさせられる1冊です。
「梶井基次郎全集 全1巻」梶井基次郎 amazon.co.jp
「猫の耳というものはまことに可笑しなものである。薄べったくて、冷たくて、竹の子の皮のように、表には絨毛が生えていて、裏はピカピカしている。硬いような、柔らかいような、なんともいえない一種特別の物質である」
猫好きだったという作家・梶井基次郎の「愛撫」の一節。猫の耳や爪について、少し残酷な、そして愛情があるからこその描写が綴られています。
絵本「キスなんてだいきらい」トミー・ウンゲラー amazon.co.jp
主人公はやんちゃ盛りの子猫・パイパー。ママに言われることにはなんでも反対するハイパーは、ママのやさしいキスまで大嫌い! 学校へ行っても、病院へいってもわがままばかり。反抗期の子どもの心理を描いた絵本です。
「ネコの探求」今泉吉晴 amazon.co.jp
「単独生活者であるネコが見せる、人間への親しみの表情。それは、自然なことのようで、また、不可思議な部分をわれわれ人間に感じさせるものがある」
猫にとって、飼い主は友だちなのか、親なのか、はたまた召使いなのか。猫のルーツから、行動学、現代の住まいからみえてくる猫との関係を探る著者。完全な猫と「不完全な猫」との違いは一体どこにあるのか。アメリカやギリシャ、トルコなど世界各国の猫たちの写真も掲載。より快適な猫との共同生活を築くために参考となる1冊です。
「キャット・ウォッチング 1 なぜ、猫はあなたを見ると仰向けに転がるのか」デズモンド・モリス amazon.co.jp
“猫は矛盾にみちた生き物だ”という動物行動学者の第一人者、デズモンド・モリスによる行動学の本。岩合光昭さんの写真に合わせ、猫の不思議な行動を読み解きます。「なぜ、喉を鳴らすのか?」「なぜ、前足であなたの膝を叩くのか?」など、普段なにげなく接している猫の行動から、猫たちの本当の気持ちを理解することができるはず。猫と暮らす人にとっての必読書です。
「わたしたちの女子的ねこブログ」梅津有希子 amazon.co.jp
「吾輩は看板猫である」の著者が紹介する猫ブログ本。女性が管理する超人気ブログから一般の女子ブログまで、さまざまなタイプのブログが掲載されています。ilove.catが有名猫シリーズで取材したはな(https://ilovedotcat.com/ja/7075)やふく・ごま・めめ(https://ilovedotcat.com/ja/8182)たちも登場。自分好みの猫ブログを探してみては。
絵本「たんじょうび」ハンス・フィッシャー amazon.co.jp
森のそばに住むリゼッテおばあちゃん。そのおばあちゃんが飼っている猫や犬たちが、76歳の誕生日のお祝いをしようと大奮闘します。ケーキを焼いたり、ローソクを買ったり。パーティのラストに屋根裏でみつけた贈り物は? にぎやかな動物たちに囲まれた、猫好きなおばあちゃんの素敵な物語です。
「猫のゆりかご」カート・ヴォネガット・ジュニア amazon.co.jp
1963年に出版された長編SF小説です。主人公のジョーナは「世界が終末をむかえた日」の執筆準備のため、プエルト・リコ沖のサン・ロレンゾ島に滞在。禁断のボコノン教に入信し、奇妙な世界が展開します。タイトルの「猫のゆりかご(Cat's cradle)」とは、あやとりの名前が由来。両手で「猫のゆりかご」のあやとりをしているカバーイラストは、和田誠さんが描いています。
「夏への扉」ロバート・A-ハインライン amazon.co.jp
「ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にあるいくつものドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ」
ロバート・A・ハインラインによる猫が登場する名作。1970年のこと。最愛の恋人に裏切られ、さらに生命の次に大切な発明まで騙しとられた主人公が「冷凍睡眠保険」のネオンサインに導かれ、物語はスタートします。猫好きにはマストな猫小説です。