モデル・鈴木えみ ☓ Bebi、Danyo — 人間も動物も二面性があるから魅力的

Jun 24, 2014 / Interviews

Photo:Takeshi Shinto Edit&Text:Madoka Hattori

モデルとして活躍する鈴木えみさんは、ベンガルのBebiさんとマンチカンのDanyoさん、そしてキラリとクロムという4匹の動物たちと暮らしています。幼い頃から、動物が好きだったという鈴木さんに、猫や犬たちと暮らす楽しみについて伺いました。

たくさんの動物たちに囲まれて

—2匹の猫だけでなく犬たちも居て、大所帯ですね。

「いま猫はBebiとDanyoの2匹、ミニチュアダックスのキラリにミニチュアシュナウザーのクロムと、全部で4匹です。それに子どもも産まれたので、うちはすごく賑やかですね(笑)」


<Bebi>


<Danyo>


<キラリ>


<クロム>

—幼い頃から動物と暮らしていたのですか?

「母が動物好きで、小さい時からいろんな動物を飼っていました。猫だけではなく、ヘビとかリス、ウサギや鳥……。いろんな生き物がいるのが普通でした。といっても、世話はほとんど母がしていましたね」

—BebiさんやDanyoさんとの出会いは?

「一人暮らしをしてから、猫を飼いだしたんです。本当は犬が飼いたかったのですが、猫のほうが手間がかからないかなと思って。それでアビシニアンのぺぺという猫を飼いだしたら、すっかり猫好きになり2匹目を飼うことに。その後に犬のキラリとクロムがきて、BebiとDanyoという順番です」

—最初は犬派だったのですね。

「犬は活発だし、一緒に暮らしてみたいなって思っていたんですよね。だから猫を飼い始めた時も、犬みたいにしつけようと思って首輪をつけて散歩に行ったり。一ミリも歩いてくれなかったので、すぐやめましたけど(笑)。自分の中で、ペット=犬というイメージがあったのかもしれません」

犬も猫も活発なほうがいい

—2匹目の猫を飼いだした理由は?

「アビシニアンの美しさと活発な性格にすっかりハマってしまって、ペットショップをのぞいてはアビシニアンがいるかチェックしていたんです。ある時ペットショップで、風邪をひいて片目が白内障のようになってしまったアビシニアンがいると聞いて。もう売りには出せないと言われたのですが、うちで引き取りますといって、飼い始めました。最初の頃は、2匹とも仲はあまりよくなかったですね。でもその目の悪い猫は、自分の目のことをわかっているからか性格が優しくて。喧嘩はしていましたが、徐々に穏やかになりました」

—その後に犬たちがやってきたと。

「どうしても犬が飼いたい気持ちが抑えきれなくって、キラリを飼うことにしたんです。犬のほうが、やはりかまって欲しいというアピールがすごいですよね。その後にクロムがきて、しばらくしてアビシニアンの2匹が亡くなってしまって。それでBebiがやってきました。トイガーという猫種がいるというのを知り合いに教えてもらって、ネットで画像を見たりしていたんです。トラみたいな柄で素敵なんですよ。でも珍しいからペットとしてはまだ向いていない種類らしく、もう少し飼いやすい猫種を調べていたらベンガルを見つけたんです」

—Danyoさんとの出会いは?

「雑誌『MAQUIA』の撮影で、ペットモデルとしてやってきたんです。撮影用に編集の人が動物プロダクションに、こういうイメージの猫を探してほしいとリクエストしてくるわけですよね。普通は慣れている動物が来ると思うのですが、Danyoは初めての仕事だったんです。でもこんな足が短くって、一生懸命に走っていて……。あまりに可愛くって、誰にも渡したくない!と思って譲ってもらったんです。もうこの子に、他の仕事はさせたくない! って(笑)」

—すでに犬2匹と猫1匹がいましたけど、迷わなかったのですか?

「幼い頃からたくさんの動物を飼うことに慣れていたので、特に大変だとは思わなかったですね。でも東京で暮らすには4匹くらいが限界ですかね。あと子どもも産まれたので、もう増やすつもりはないです」

—それぞれの性格は?

「Danyoは喧嘩をすると強いですね。やはりそこは男の子。Bebiはいたずらっ子というか、女の子なので気分屋です(笑)。犬たちに比べて、猫のほうがより人間に近い感じはします。人の話を聞いているというか。しかも理解しているけど、あえていたずらをしたりするんですよ」

自由な性格の同居人

—鈴木さんと動物たちとの関係は?

「同居人ですね。みんな自由だし(笑)。動物同士の関係でいえば、猫2匹はクロムのことをビビっています。キラリは母性本能が強くて、子猫だった時にはおっぱいをあげていました。母乳なんて出ないのに無理やり吸わせていたから、乳腺炎になってしまったことも。唯一、私の子どもに何をされても嫌がらないですしね。4匹いると、世話も4倍です。仕事をして、疲れて帰ってきても、ご飯をあげたりトイレを掃除したり、遊んだりしなきゃいけない。でもそのおかげで、落ち込む暇がなかった。だから動物たちにはすごく感謝をしています」

—動物と暮らすことで単に癒されるというのではなく、世話をすることが、ひとつ生きるための活力になると。

「もちろんペットがいることで安らぎを得られるのは確かです。でも自分がいないと生きていけない対象であり、そういう存在がいることがとても重要。私自身、さみしがり屋なのだと思います。外での自分と家での自分が違っても、着飾ることなく受け入れてくれますしね」

—猫と犬での大きな違いはありますか?

「犬はかまってあげないといけませんが、猫は純粋な癒しを得られる。そして猫はすべてが可愛い。見た目や動き、距離感などすべてがパーフェクト。口元や顎の毛、手の肉球だったり、ずっと見ていられます」

—“可愛い”と思わせる基準は?

「キュンとするかどうか。守ってあげたい、ですかね。また二面性があるとより魅力を感じますよね。猫も可愛いビジュアルをしているけど、ツンとしてシャープな面もある。人間も同じですよね」

  • 名前: Bebi(ベビ)、Danyo(ダニョ)
  • 年齢: 2歳、1歳半
  • 性別: 雌、雄
  • 品種: ベンガル、マンチカン
  • 飼い主プロフィール:
    鈴木えみ(すずき・えみ)
    1985年生まれ。1999年に「Seventeen」の専属モデルとしてデビュー後、「PINKY」、「Sweet」など様々な雑誌や広告で活躍。2011年には自身が編集長を勤める雑誌「s'eee」を刊行。また、歌手や女優としても活動している。
    http://seee.jp/