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「小説すばる」2013年 01月号 amazon.co.jp
「2013年は、ネコ年とします!」
文芸誌「小説すばる」の猫特集。万城目学、朝倉かすみ、宮内悠介、津村記久子、窪美澄の珠玉の猫小説を掲載。また角田光代さんに学ぶ猫の撮影方法や、いくえみ陵のネコマンガなど、盛りだくさんの内容。付録にも、お手紙セットがついています。2013年、猫はじめの1冊としていかがでしょうか。
カラーブックス「ねこ」「子ねこ」amazon.co.jp
1967年に創刊し、約37年にわたり909点が刊行された保育社のカラーブックスです。猫の飼い方をはじめ招き猫の由来や猫がモチーフとなった芸術品、また30種類にもおよぶ猫種を写真つきで紹介しています。「子ねこ」は写真集のようなつくり。元気に駆け回る子猫たちと、著者の猫にまつわるエピソードが掲載されています。猫好きならぜひともコレクションに加えたい猫本です。
「猫、この知られざるものー心理と神秘 」ジョエル・ドゥハッス amazon.co.jp
国際的にも著名な獣医師による、猫の行動学について紹介した本。「猫は右利き? 左利き?」「猫の視力はどれくらい?」といった素朴な疑問から、縄張りや毛づくろいについても細かく分析しています。また爪研ぎの対処法や猫に安全な草の種類など、実用的なアドバイスも。総合的「猫学」の名著ともいえる1冊です。
「ひとりごと絵本」100%ORANGE amazon.co.jp
「新潮文庫 Yonda?」のパンダや「よりみちパン!セ」シリーズなどで人気のイラストレーター100%ORANGE・及川賢治さんによる、詩画集。及川さんのtwitter(@kenjioikawa)の、ほのぼのとしたユーモアあふれるつぶやき。その言葉に絵を添えて1冊にまとめた本です。表紙はもちろん、中ページにもたくさんの猫たちが登場します。装丁は大島依提亜さんが担当。赤白青3色の紙を使用し、どこから見ても色の層が見える美しいつくり。大切な人への贈り物としてもおすすめです。
「またたび浴びたタマ」村上春樹、友沢ミミヨ・画 amazon.co.jp
「蓋がなんだ! 旦那がタフ」
「天狗の軍手」
「管を抜いた。ついに逝った犬を抱く」
「濡れ衣、着れぬ」
村上春樹により、回文かるた集です。〈あ〉から〈わ〉まで、五十音の回文にあわせたエッセイも。友沢ミミヨによるイラストにもほっこり。ちょっと不思議な村上ワールドを堪能できる1冊です。
「野生ネコの百科」今泉忠明 amazon.co.jp
”ネコ科動物は獲物を捕食するという目的に向かって、ひたすら進化してきた究極の生き物なのである。”
トラやチーター、ヤマネコなど全38種の「ネコ科」に属する動物たちを集めた辞典です。アジア、アフリカ、ヨーロッパ、南アメリカなど地域ごとに分類し、動物たちの生態を細かく解説しています。また国内の動物園データはもちろん、また著者が館長を務める伊豆高原の「ねこの博物館」に収蔵されている貴重な資料も掲載。これ1冊あれば、「ネコ科動物」博士になれる本です。
「眠る盃」向田邦子 amazon.co.jp
“「なぜ猫を飼うのですか」とよく聞かれる。これは「なぜ結婚しないのですか」という質問同様、正確に答えるのはむつかしい。実は、私自身、理由が判らないからである。「ただ何となく」そして、猫には何故か縁があったが、人間の男には、何故か縁が薄かった、ということなのだろう。”
新聞や雑誌に掲載されたエッセイをまとめた、向田邦子による随筆集です。父が名付けたシャム猫の伽俚伽、タイで出会ったコラットと呼ばれるブルーグレイの猫、マミオとチッキイの3匹が登場。猫取材にはしゃいだかと思えば、勝負服の回では猫のための服の扱い方を指南。また、はじめて出会った本が夏目漱石の「吾輩は猫である」だったというエピソードも。人は、なぜ猫を飼うのか。答えは出ないけれど、著者には猫が必要だったということは伝わってきます。
「がらねこ」平凡社ねこ組 amazon.co.jp
猫のがらを集めた写真集です。「がらねこ」とは、柄(模様)のある猫のこと。三毛やサビ、サバトラなど猫のがらを12パターンに分析し「がらねこ図鑑」として紹介しています。またハートやヅラ模様をした、フシギがらの猫も登場。「三毛猫はメスしかいない」「トラ猫は大きい」といった猫がらにまつわるうんちくもあり。2013年4月はじまりの「がらねこカレンダー」付き限定版も同時発売。自分の飼い猫はもちろん、ついつい近所の野良猫たちの柄を観察したくなる1冊です。
漫画「サバの秋の夜長」「サバの夏が来た」大島弓子 amazon.co.jp
「グーグーだって猫である」「綿の国星」などで知られる漫画家・大島弓子さんの猫エッセイ漫画。突然やってきた黒猫に心を奪われてから数年、あらたに出会った愛猫・サバと暮らしはじめた著者のユーモアたっぷりな日常が描かれています。続編の「サバの夏が来た」では、お正月やお花見など四季折々のイベントが登場。猫と暮らすたのしみにあふれたサバ・シリーズです。
「ネコのための風水」ロニ・ジェイ amazon.co.jp
中国に古くから伝わる環境学「風水」を用いて、猫の人生ならぬ「ニャン生」を状態をチェック。猫のテリトリーにあわせて「八掛図」と呼ばれる図を書き、気を活性化する方法を紹介しています。トイレの位置やエアコンの温度など、猫が快適に過ごすためのアドバイスがたっぷり。まさに、猫が考える猫のための風水術です。