column
ilove.catの写真担当、鈴木心がお送りする猫にまつわるコラム、題して「鈴木心のねこらむ」。
第四回 大富豪 or 大貧民。あなたの地方ではなんて呼んでいた!?〈其の一〉
友人たちとの宴にかかせないもの……といえば、ニンテンドーDS!なんてのは現代っ子の戯言だろっ!と80年生まれの僕はやっぱり未だにトランプ(って全然テレビゲーム世代ですが)。特に大富豪(地方によっては大貧民と呼ぶ)には目がなく、開始すると終了するのはいつも朝、なんてことは今だにあるのです。
という事で今日は「大富豪のおもしろさについて語る!」というのはまた今度。大富豪もますますヒートアップする様な「猫トランプ」のご紹介です。
ヘリテッジプレイングゲームカードカンパニー(長い!)社製のトランプ。他にも事典的に様々な種類のトランプがある様ですが、その辺は割愛!
で早速開封してみます。
裏面は普通の幾何学模様、表柄はすべて異なる猫が描かれており、54枚+ジョーカー2枚で、ペットショップを遥かに凌駕する猫を眺めながらプレイすることができます。
(カードはプラスチック製なので、徹夜遊びでビールを倒しても大丈夫!)
ではまず、大富豪の切り札になるエースから。
ハートのエースはいきなりオッドアイのホワイトペリジアン(?)が登場。並べてみるとエース系はみんな右に顔が向いていますね。
キングは王者の風格、ドシっとした4匹。ダイヤのブルーペリジアン(?)はネズミでも発見したのか、興奮気味です。長毛種がおおいのも王家に使えた猫の威厳の現れでしょうか。さすがその辺りはイギリス製!
一方でクイーンは、全体的に白くて柔らかい雰囲気。なんかみんな色っぽいですね。クローバーのブリティッシュティプド・ショートヘアーは、これ完全に飼い主の餌目線……。女性とはいえ、性格描写が克明です。
そしてジャック。大富豪ではイレブンバックとして小革命を起こす切り札的存在!シャックは僧侶や騎士だったりする訳ですが、やはり気品高き存在感の現れでしょうか、みんな毛並みに特徴が。こうやって1枚1枚に注目していると、大富豪のゲーム中であることを忘れそうになってしまうので要注意!
そしてきました、トランプ界の最終兵器的存在のジョーカー。スフィンクスというのは納得です。しかしもう1枚は……キャプションには、トゥリークルとジェス!? 猫の種類じゃない……ですよね。メルギブソンと、ダニクローヴァー???という冗句はさておき(って一体何人に通じるでしょうか)、注釈にはなにやら「我らの猫」と、言う事は……この制作チームの飼い猫という事でしょうか。これも英国式のジョーク!?
という事で眺めているだけでもこんなに楽しいトランプで、ゲームをするなんて贅沢ですね。
猫たちの存在に感謝しながら、是非是非、大いに盛り上がってくださいませ。
トランプ - ネコ 945円 スーベニアフロムトーキョー
ilove.catの写真担当、鈴木心がお送りする猫にまつわるコラム、題して「鈴木心のねこらむ」。
第三回 招き猫徒然「磯右衛門編」
とあるお店内で、ふと古風な石けんが目にはいりました。
あっ!
招き猫と石鹸……。一体どういう関係なのでしょうか。
早速購入、帰宅し、ネットで検索すると、
この「堤磯右衛門」というのは、なにやら日本初の石鹸屋さんだそうで、
パッケージを飾るのはそう、招き猫っつーのはilove.cat的には意義なし!
という事で早速開封!
THE石鹸、と言わんばかりの、素敵な香りが溢れてきます。横浜税関でおなじみの、横浜のクイーンタワーとよばれる昭和初期の独特の和洋折衷な建築様式、そのタワーの先端のなんとも言えぬドーム状を彷彿とさせるロマンチックな香りです。石鹸にはSAVONと刻印……サヴォン、シャボンという事はっ!?
そう、これはシャボン玉の語源になっている訳ですね。(100万%勝手な予想)
という事で、日頃の疲れを癒すお風呂の時間に、あるいは朝イチのお目覚めのシャワーに、今も開港資料館に残る当時の石鹸を完全再現したこちらの一品、いかがでしょうか。
磯右衛門SAVON 1個630円/3個セット1,890円 madeinyokohama.jp
ブログ「まこという名の不思議顔の猫」で一躍人気猫になった、まこ。現在は、人見知りのしおん、運動神経が抜群のしろたろ、1歳になるやんちゃなえいたの、4匹で暮らしています。ilove.catは、まこが登場してから、猫や猫にまつわるクリエイティブな部分に関して、大きな価値観の変化があったのではないかと考えます。なぜ人は、不思議顔の「まこ」に魅了されるのか。そのひみつを、飼い主の岡優太郎さんに伺いました。
〈まこ・雌・推定10歳〉
—まこのブログを始めたきっかけは?
「最初は、カラーコピーで出力した写真集のような冊子をつくっていたんです。友人たちに配っているうちに、だんだん欲しいという人が多くなって来て、じゃあブログにしようかと。2006年にブログをスタートした当時は、1日50程度のアクセス数でした。それが、あるとき人気ブログにリンクを貼られたようで、急にアクセス数が増えたんです。その時借りていたサーバが落ちてしまって、一晩アクセスができないくらいでした。友人の口コミだけでなく、リンクで一気に広がったのはすごくWEBらしい展開だったなと思います」
—ブログから本にもなりましたが、猫本にはめずらしいほどのオシャレな写真やデザインが印象的でした。
「特に猫のマーケットを意識して、新しいモノをつくろうという気持ちはありませんでした。本を作る前、ある編集者の方にまこの冊子を見てもらったら、写真集はマーケットとして小さいけれど、どんな小さな本屋さんにも、猫の本は置いてある。つまり、猫の写真集だけは別ジャンル。しかも、子猫をスタジオで撮影した“すごく可愛い写真”か、野良でたくましく生きている“野良猫のドキュメンタリー写真”の2パターンしかない。だから、まこの写真はいままでに無いパターン、ということを言われました。その冊子がひとつめの書籍の元になっていて、レイアウトもキャプションもほとんど同じです」
〈えいた・雄・推定1歳〉
—飼い主さんがデザイナーで、クリエイティブな職業の方だったということも大きいですよね。椅子ひとつとっても、センスのよさと、こだわりが見えてきます。
「家具は、ほとんど(前田)敬子の趣味です。家具によっては猫たちに大人気になってしまい、1日でボロボロにされたこともあります。だったらカバーを、とカバーをかけると今度はそのカバーがやられてしまって、今ある家具は淘汰されて生き残っている感じですね。初めの頃は写真をたくさん撮りました。ブログに掲載するのは、動きのあるショットや面白い表情を選んでいます。また、多頭飼いなので、それぞれの猫たちの関係性がわかるものは、コメントをつけやすい。上下関係や嫉妬、喜んでいるな、困っているなというのを読み取るのが面白いんです。猫たちはカメラ慣れしていて、大きいカメラも怖がりません。特にまこは、性格がオープンなので、取材の方がきてもどんどん撮られにくる。撮られていることを意識して、テンションがあがっていたり、まこなりのサービスなのか、ポーズをとったりもします。警戒心がないので、動くオモチャを買ってくると、まこは他の猫がとりあえず様子見している間を駆け抜けてきて、すぐに手を出すんです。玄関での送り迎えも欠かしませんし、お客さんも大好きで人なつっこいですね。最近、宅配便の方が毎回玄関に出てくるまこによく話かけてくれているのですが、どうもオス猫だと思っているみたいなんです。おもしろいので訂正していませんが(笑)」
—雑誌の表紙を飾ったりと、まこブームともいえる現象がおき、一躍有名猫になったわけですが、何か変化はありましたか?
「犬のように散歩をしないので、人が寄ってくることもないですし、生活自体には変わりがないですね。でも、写真展にたくさんの方がいらしてくださったり、友人に周りのみんなが知ってるよ、と言われるとみなさんに好かれているのだな、と思います。まこ自身は有名になったことを知る由も無いのですが、家に来る人がまこに会って喜んでくれるのはわかるようです。来客があると嬉しいらしく、いつもより元気になりますね」
—飼い主として、岡さんの変化はありましたか?
「小さい頃から猫は飼っていましたが、まこをもらうまで、里親ボランディアや保護猫のことは、そんなに詳しく知りませんでした。でも、まこを引き取ってから、ボランティアの方々と関わるようになったことは大きいですね。保護猫の飼い主募集ブログを作ったり、寄付をしたり、意識的になりました。まこのことを知って、ボランティアをはじめました、とか、保護施設から猫をもらいました、という方がいたりするのは、やはり嬉しいです。また、まこに続いて3匹を引き取りましたが、多頭飼いをして気がついたのは、性格が単純ではないということ。ベタベタ甘えてこないけど、実は寂しがりだったり、表面的な行動だけでは簡単にわからない。猫の性格は、想像以上に多層的なんだと知りました。猫ですらこうなんだから、と人間も印象だけでやたらと単純化しない方がいい、と思うようになりましたね。あと、言葉は理解していなくても、声のトーンで何の話をしているかわかっている。ご飯なのか、薬なのか、まこはとりわけ敏感で、苦手なモノだと話題にするだけでこっそり逃げていきます。猫は犬より賢くないと不名誉なことを言われたりしてますが、それは猫が犬ほど都合良く人間の命令を聞かないというだけで、最近では猫の知能は人間の2歳児程度という説もあるようです」
〈しろたろ・雄・推定4歳〉
—まこは今10歳ですが、病気などは大丈夫なのですか?
「まこは生まれつき腎臓が小さいので、そのケアはずっと続けていて、おかげさまで元気にしています。ただ、10歳を超えたのでやはり先のことは考えてしまいますね。獣医さんに聞いたのですが“生き終わる”という言葉があるそうです。動物は自分が死んで、それによって飼い主が悲しむという意識はありません。動物として自然に寿命を迎え“生き終わる”からこそ、生きている今が大切だ、という考え方。野放しで飼っていた昔と異なり、いま家の中で暮らす犬や猫は、家族としての存在感が増していると思います。いなくなったときの喪失感は想像を超えますが、それもしっかり受け入れるのが生き物と暮らす人間のつとめなのかな、と思います」
ブログ「まこという名の不思議顔の猫」
http://blog.livedoor.jp/fushigimako/
まこまこランド(公式応援ページ)
http://makomakoland.jp/
*8/26まで、東急プラザ表参道原宿5Fにて、MAKO MAKO LAND special shopがオープン中。
ilove.catの写真担当、鈴木心がお送りする猫にまつわるコラム、題して「鈴木心のねこらむ」。
第二回 招き猫徒然「真工芸編」
前回の「東京招き猫発祥の地対決」もさめやらぬ炎天下、仕事合間に寄った東京新国立美術館にあるスーベニアフロムトーキョーにて発見してました。
招き猫。
まずはこちら。
なにやらただならぬ、間合いを感じさせる招き猫様。なんででしょう。あっ、招き猫なのに、招いてないっ!? こちらの招き猫様は、飛騨高山の真工芸さんによる手作りの品で、独自の手法で染められたもの。って、何が独自かは一端の素人鈴木にはよくわかりませんが、なにやら版の模様がかくかくしているところが思い出しますねぇ、小学生の頃の図画工作の授業での版画……大嫌いでした、彫刻刀。
ネットで検索してみると、この模様はマタタビらしく、体中にマタタビを装着しているからでしょうか、確かにハイな表情していますよね。この「手も足も出ない……。」状況と、冗談はさておき、この招き猫様に伝わるお話を某サイトよりコピペします。
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『陣屋福猫の由来(飛騨の伝説)』
高山陣屋の郡代の奥方はネコが好きで一匹のネコを飼っていました。そのネコは、奥方より姫になついていました。ある日、庭にある松の木の下で鯉を見ていた姫に狂気のようになってネコが着物の裾を引っぱりました。これを見た郡代が、「不届き物」とネコの首を切り落とすや、首は飛んで松の木の上から姫を狙っていた大蛇の首にかみつき大蛇は死に果てました。そこではじめてネコが姫を守っていたことが解り、郡代は後悔し祠をたてて猫の霊を慰めました。現在もその祠は「陣屋根古石」として史跡 高山陣屋の真裏に祀られています。
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引用ここまで。
招き猫様の底には「守護」のお札が。ただ、福を招くだけではなく、主の守護もしてくれる。そんな招き猫様はなかなかいないのでは。陽気な表情と模様の裏には、しっかりとした心づもり。是非ご家庭の守護をお願いしてみてはいかがでしょうか? (*右向き左向きで一対になっているそうです)
おすすめiPhone「猫アプリ」9選
iPhoneアプリをおすすめするサイトAppBankで、猫アプリのレビューを担当している @spring_mao さんに、おすすめ「猫アプリ」をセレクトしていただきました。ゲームだけでなく、カレンダーや猫専用カメラなど、iPhoneを猫仕様にしたくなるアプリをご紹介します。【1】日常ツールを猫アイテムにしてしまいたい!
「ねこ手帖」 猫素材でデコれるスケジュール帳。 iTunesリンク:http://itunes.apple.com/jp/app/neko-shou-tie/id420594955?mt=8 「ねこカン Lite」 今日の天気と明日の天気が分かる可愛い猫天気予報アプリ。 AppBankのレビューはこちら。 iTunesリンク:http://itunes.apple.com/jp/app/nekokan-lite/id417925216?mt=8【2】猫の写真をたらふく見たい!
「癒しネコ画像」 かわい〜猫を眺めているだけで、幸せな気持ち(=・ェ・=) にゃ〜。 AppBankのレビューはこちら。 iTunesリンク:http://itunes.apple.com/jp/app/yushineko-hua-xiang/id479409344?mt=8 「日刊ねこ新聞」 30以上の人気猫ブログをまとめたビューア。猫写真や里親募集情報も。 AppBankのレビューはこちら。 iTunesリンク:http://itunes.apple.com/jp/app/ri-kanneko-xin-wen-mao-qing/id481596306?mt=8【3】猫を飼っているなら使いたい!
「ペットスマイル」 ペット愛好家のための、ペットの記録帳!自慢のペットをみんなで見せ合おう。 AppBankのレビューはこちら。 iTunesリンク:http://itunes.apple.com/jp/app/pettosumairu/id542128253?mt=8 「撮る猫」 猫写真専用カメラ。 iTunesリンク:http://itunes.apple.com/jp/app/cuoru-mao-mao-xie-zhen-zhuan/id505955823?mt=8【4】猫を飼っている気持ちになれるアプリ!
「猫の大家さん」 たくさんの猫さんがうちに入り浸ってくれたら幸せ(=・ェ・=) にゃ〜。 AppBankのレビューはこちら。 iTunesリンク:http://itunes.apple.com/jp/app/maono-da-jiasan/id492359934?mt=8【5】ハマる!じっくり楽しみたい猫のゲームアプリ
「ネコアップ2」 UFOに乗って猫を吸い上げろ!あの「ネコアップ」の続編がリリース! AppBankのレビューはこちら。 iTunesリンク:http://itunes.apple.com/jp/app/nekoappu2/id521936448?mt=8 「ねこずらし」 可愛いねこでブロックパズルにゃ〜(=・ェ・=) AppBankのレビューはこちら。 iTunesリンク:http://itunes.apple.com/jp/app/nekozurashi/id521103279?mt=8 「最近、iPhoneの猫アプリはかなり増えてきています。今回の選定基準としては、猫好きな方にも満足していただけるクオリティ、キャラクターの可愛さなどがきちんとあるかどうかを考慮してセレクトしました」@spring_mao (=・ェ・=)
「猫ジャケ」「猫ジャケ2」〜素晴らしき“ネコード”の世界(ミュージック・マガジン)
amazon.co.jp、amazon.co.jp
国内外の“猫”が起用されたレコード・CDを集めた本「猫ジャケ」。“猫だけのジャケットを集めたら面白いのでは?”と発案した編集・ライターの高岡洋詞さんに、「猫ジャケ」の制作秘話を伺いました。
レコジャケ本は古くから綿々と出版されているんです。レコード好きは音楽とジャケをセットで楽しみますからね。僕も何冊か作ってきました。今は飼っていませんが、実家でずっと飼っていて、もともと好きでした。「猫ジャケ」が面白いんじゃないか?と思ったのは、以前から、音楽好きにはどちらかというと犬よりも猫好きが多くて、それには何らかの理由があるような気がしていたからです。実際、即座にいくつも思い浮かびました。たとえばスピッツの「名前をつけてやる」(1991年)とか、サザンオールスターズの「タイニイ・バブルス」(1980年)、キャロル・キングの「TAPESTRY」(1971年)とか。
これだけ有名な猫ジャケがあるなら、忘れているだけでもっとあるだろうし、マイナーなレコードも含めればそうとうな数になるんじゃないかと思って、ズバリ「猫ジャケ」というウェブサイトをやっていた宮本裕二さん、レコード屋に勤めて猫ジャケを集めていた松本幸恵さんなどコレクターの方々にご協力いただき、徹底的に集めました。現物未入手のものも含めれば1,000枚くらい。そこから選びに選び抜いて、「美女と猫」「こどもと猫」といったテーマでジャンル分けしていきました。
猫ジャケはどの時代にも、ジャンルにも関係なくあるんですよ。表紙になっている「MAMBO FOR CATS」(1955年)をはじめ、写真だけでなくイラストもバリエーションが豊富です。猫が好きな人なら、ジャケをひとつも見たことなくても楽しめると思います。1冊目がすぐに完売したので、「猫ジャケ2」を制作することになりました。2冊目の表紙では、不思議顔のまこちゃんに登場してもらいました。
犬や馬、パンダ、鳥、魚など動物ジャケは多いですが、単一の種でこれだけのものが2冊分集まるのは猫くらいじゃないですかね(笑)。“ネコード”という言葉は、渋谷のレコードショップ「Manual Of Errors SONOTA」で取扱ジャンルとして使われたのが最初じゃないかと思います。僕が一番好きな猫ジャケは、クインシー・ジョーンズの「QUINCY PLAYS FOR PUSSYCAT」(1965年)。音源も最高だし、シャム猫のフォルムが美しい。猫って単体で充分“絵”になるんです。どの瞬間でも、どんなポーズでも可愛いし、形状がオシャレ。こんな動物って、猫しかいないですよね。
作家さんも猫を飼っている人が多いと聞きますが、ものを作る仕事の人にとって、猫は格好のインスピレーション源なんじゃないでしょうか。取材させてもらった畠山美由紀さんも、“見て見て! 今今! みたいな、かけがえのない瞬間がいっぱい”とおっしゃっていましたし、町田康さんも著書のなかで猫たちの行動を細かく描写なさっています。谷山浩子さんは“人間が作り上げた世界の隙間をすり抜ける存在”と形容していて、遠藤賢司さんはズバリ“ああなりたいよね!”と。人間の価値観を相対化し、解放してくれる存在なのかな。そういう意味でも猫とクリエイターにはすごく親和性があると思います。
「吾輩は猫である」で知られる夏目漱石のゆかりの地であり、猫と縁の深い街として猫好きの人にも猫にも愛される街、神楽坂。漱石が飼っていた猫の供養として建てた「猫塚」や雑誌「猫びより」をはじめ、多くの猫書籍を出版する日本出版社の本社もあります。
10月30日、その神楽坂で化け猫パレード実行委員会が主催する「化け猫パレード」が開催されました。今年で2回目となる「化け猫パレード」は、猫の仮装していればだれでも参加することができます。
猫耳と猫ヒゲをつけた簡単な化け猫やミュージカル『CATS』を彷彿とさせる本格的な化け猫など、猫版ハロウィンパレードとでも言うべき、様々な仮装をした200人を越える老若男女が出発場所の赤城神社に集まりました。境内には着替えのできるテントが設営されており、専門スタッフが猫のメイクサービスまで行ってくれます。
パレードのスタートと同時に、神社境内には嵐やレディーガガの曲が大音量で轟きます。ダンスチームが参加者にダンスを教えながら踊り境内を歩きはじめ、演奏チームは用意した楽器を参加者に配りダンスチームに後に続きます。神楽坂の商店街を化け猫が踊り、道行く人も化け猫たちの奇想天外なパレードに目を奪われ思わず笑顔に。途中、雨がポツリポツリと降ってくる場面もありましたが、化け猫の力でしょうか、すぐに上がってしまいました。
毎年秋に開催される『まち飛びフェスタ』というイベントの一環として、神楽坂の”猫”をテーマに『化け猫パレード』を企画したという、実行委員会のおかめ家ゆうこさん。「2010年からスタートして2回目となる今年は、すごく凝った仮装の人にたくさん来てくださいました。とはいえ、もっと思いきったバカバカしいくらいの仮装をした人がいるともっと楽しいですね。『化け猫パレード』は、神楽坂の商店街をも巻き込んだイベントを目指しています。仮装のままお店に入っちゃうとか、猫のままうろうろしちゃったり…。来年も開催するので、ぜひいろんな方々に参加していただきたいです」
賑やかな神楽坂通りを一歩入った静かな路地には、野良猫や看板猫のいるお店も多く、猫にとっても住みやすい繁華街の様です。『化け猫パレード』は来年も開催されるので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
主催:化け猫パレード実行委員会
代表:おかめ家ゆうこ
事務局: 五感肆 パレアナ
運営:神楽坂有志
http://bakenekoparade.web.fc2.com/
写真家・鈴木心が珍しくとれた休日を利用して、
西東京代表の”招き猫発祥の地”を詠う『豪徳寺』と東代表『今戸神社』を取材してきました。
【豪徳寺】
「まずは西の豪徳寺。こちらの招き猫ははっきり言って本気です。 そもそも井伊直弼の家計の猫がおさめられた事がその所以の様ですが、 豪徳寺の近くにある ”にゃんたま商店街”というネーミングからしても本気。 そして招き猫のお堂と招き猫タワー、その招き猫自身の愛らしい表情がたまりません。 まさに、猫好きにはたまらない癒しのパワースポットです」【今戸神社】
「そして東代表の今戸神社。 休日には老人たちの憩いの場という底力を見せつけますが、 (食事の販売がないのに食事休憩している人が多いのはやはり下町!) 招き猫も大分イっちゃった顔つきです。 ただよーく見ると、招き猫2匹で一体、そしてその上には”えんむすび”と 執拗に書いてある訳です。 そうです。今戸神社は、えんむすびの招き猫なのです」 「豪徳寺は徳を招き、今戸神社は縁を招く。 どちらも招き猫の前に”徳”と”縁”を省略してしまったために どっちが本当の発祥なんだよっ、となってしまっているのです」 という事で、全国の猫好きの方々は”招きたいもの” ”招くもの”を吟味した上で、 両所に招かれてみては如何でしょうか。 【豪徳寺】HP 住所:東京都世田谷区豪徳寺2-24-7 電話:03-5478-8038(北沢総合支所地域振興課) 【今戸神社】 HP 住所:東京都台東区今戸1丁目5-22 電話:03-3872-2703 年中無休 9時~17時
東日本大地震で被災した動物・ペットたちに、少しでも役立つように情報をまとめました。
東日本大地震で被災した動物を救うため、「緊急災害時動物救援本部」(日本動物愛護協会、日本動物福祉協会、日本愛玩動物協会、日本動物保護管理協会、日本獣医師会によって組織)が設置されました。
新たな情報がありましたら、ツイッター宛(@ilovedotcat)にご連絡ください。
随時更新していきます。
【動物救援のための義援金募集】
東北地方太平洋沖地震の被災動物やその飼育者の支援を行うため、活動資金の募集をしています。
緊急災害時動物救援本部(日本動物愛護協会)
みずほ信託銀行 渋谷支店(店番号022)
普通預金 4335112
口座名 緊急災害時動物救援本部
http://www.jpc.or.jp/saigai/index.html
【Twitterでペットを探すハッシュダグ( #311pet ) 】
http://twitter.com/#!/search?q=%23311pet
【迷子ペット探しマップ google】
http://p.tl/O7Fo
【被災動物相談所】
ツイッターで呼びかけた獣医師が対応してくれます
http://d.hatena.ne.jp/Vespa-mandarinia/
【マイクロチップのデータ照会】
AIPO 動物ID普及推進会議事務局
TEL:03-3475-1695
http://www.animalpolice.net/jyoho/microtip/index.html
【保護センター】
宮城県・保護センター一覧
http://ameblo.jp/japandisasteranimals/entry-10829187922.html#main
福島県・保護センター一覧
http://ameblo.jp/japandisasteranimals/entry-10829202880.html
岩手県・保護センター一覧
http://ameblo.jp/japandisasteranimals/entry-10829200241.html#main
青森県・保護センター一覧
http://ameblo.jp/japandisasteranimals/entry-10829193415.html#main
【救援のお願い】
盲導犬・仙台訓練センター
宮城県仙台市青葉区茂庭字松倉12-2
TEL:022-226-3910
http://www.moudouken.net/news/article.php?id=445
【迷子のペット】
迷子猫の捜索方法
http://hm.aitai.ne.jp/~ishikawa/p_memo9.htm
迷子犬を見つけたら、どうすればいい?
http://homepage2.nifty.com/michelle/nolead/lead03.htm
【被災したペットの心のケア】
「ペットの災害準備と対策」 *阪神大震災の経験を生かした情報
http://pet-clinic.info/toppage/saigaijunbi.htm
アナイス「災害がおこったら」 *動物別・住環境別にケアの方法を掲載
http://www.animal-navi.com/navi/refuge/refuge_menu.html
日本動物愛護団体「 余震の影響によるペットの迷子に注意」
http://www.jspca.or.jp/
All About「大きな地震が起きたら」
http://allabout.co.jp/gm/gc/69039/
「 愛犬・愛猫の避難セットの作り方」
http://bigtreeforanimals.org/animal-world/evacuation-kit/#first-aid-kit
NHK「ペットと一緒に避難できる訓練を」*動画アリ
http://www.nhk.or.jp/hisaito2/chie/detail05/index.html
【緊急災害時動物救援本部】
緊急災害時動物救援本部
http://www.jpc.or.jp/saigai/index.html
日本動物愛護協会
http://www.jspca.or.jp/
日本動物福祉協会
http://www.jaws.or.jp/
日本愛玩動物協会
http://www.jpc.or.jp/
日本動物保護管理協会
リンクなし
日本獣医師会
http://nichiju.lin.gr.jp/
注:ilove.catスタッフは動物の医療専門家ではありません。できるかぎり正しい情報をお伝えしますが、各自でご確認いただくようお願いいたします。
世界中で毎週のように開催されている「キャットショー」。19世紀末に英国で開催されて以降、ヨーロッパやアメリカでは「キャットショー」を主催する多数のキャット・クラブが設立されました。303種類の猫が掲載された猫図鑑「フォーグル博士のCATS」では、CFA(The Cat Fanciers’ Association)とTICA(The International Cat Association)の2大「キャットショー」が紹介されています。
「キャットショー」に登場する血統猫とは、ほかに類のないオリジナルな特徴を持つ猫種のこと。後世にその品種を伝え残していくという目的で、CFAには39品種が公認されています。自然に生まれた土着猫や突然変異による耳の折れた猫種、また既成の猫種を掛け合わせたハイブリッドの猫種など、姿だけでなく性格もさまざま。「キャットショー」にはそんな多種多様な猫が集まり、猫たちの美しさを競います。
《ペルシャ・ホワイト》
なんだか敷居が高く感じる「キャットショー」ですが、実は一般の人も無料で見学することができます。そこで今回、ilove.catは横浜で開催されたCFA JAPAN REGIONが主催する日本最大規模の「キャットショー」に潜入。ディレクターの小泉かよ子さんに「キャットショー」の楽しみ方について伺いました。
《メインクーン》
—CFAが主催する「キャットショー」とは?
「私達がやっている『キャットショー』は、CFA(The Cat Fanciers’ Association)といって、1906年にアメリカで創設されました。 CFAは血統猫を保護するだけではなく、人間と猫のコミュニケーションをより深めていくことを目的にしています。日本では40年前からCFA主催の『キャットショー』が開催されており、CFA JAPAN REGIONという名前になってから、来年で20周年になります」
—今回は何匹の猫が参加しているのですか?
「全部で229匹です。普段の『キャットショー』では80〜120匹くらいですが、今回は特に参加者が多いですね。日本各地にCFA公認のキャットクラブがあり、今回は各地のクラブが集結した日本最大規模のキャットショーとなっています」
《オシキャット》
—プロのブリーダーさんが参加しているのですか?
「もちろんプロのペットショップの方もいますが、普通の家庭で猫を飼っている方も参加しています。私達は100%ボランティアで活動していて、『キャットショー』は販売目的というよりも、猫を通した“コミュニケーションの場”でもあると考えています。例えば、病気の猫にはきちんとした獣医をご紹介することができますし、地方の獣医ならどこがいいかなど、猫に関する情報交換をしているんです」
《ソマリ》
—犬は公園などで他の飼い主さんと交流ができますが、家の中で飼っている猫が外で交流することは難しいですよね。
「そうなんです。いってみれば、子どもの“公園デビュー”のような感じですね。東京だけではなく、北海道や大阪からもきている人もいるんですよ」
《アメリカン ショートヘア》
—ジャッジ(審査員)はアメリカからも来日されています。どのような人がジャッジをやっているのですか?
「ジャッジになるのは非常に難しいです。ブリーダーの経験が7年以上、自分で繁殖し『キャットショー』でグランドチャンピオンになった猫が10匹以上であることが条件。さらには、人間性も加味され、既存のジャッジからの推薦がなければなることはできません」
—参加するにはとても敷居が低いのですが、実際の審査する人々は、猫のプロフェッショナルが揃っていると。キャットショーに参加する、一番の目的は何なのでしょうか?
「例えば、自分の子どもが学校で成績が良かったら親は誰でも嬉しいですよね。さらに、学芸会で舞台にあがって拍手をもらえるなら、そんな幸せなことはありません。もちろん対抗意識はあって、顔はニコニコしていてもみんな“うちの子が一番!”と思っているんですけど(笑)」
《アビシニアン》
—なるほど。ではショーの審査基準を教えてください。
「まずは長毛・短毛にわかれ、それぞれの猫種の審査基準をクリアし『チャンピオン』のタイトルを獲得します。次に、『グランドチャンピオン』『リジョナル・ウィナー』『ナショナル・ウィナー』など、各タイトルを目指します。2日間で8カ所のジャッジがあるので、1回のショーで『グランドチャンピオン』を獲得することもできます。結果はすぐにウェブサイトに掲載されて、自分の猫がどれくらいのポイントを獲得したのかを見る事ができます」
—審査の仕組みを理解するのはやや難しいですね…。
「なかなか一回で理解するのは難しいかもしれません。そういった“興味はあるけれどよくわからない”という方に向けて、今回私達はすでにグランドチャンピオンを獲得した猫たちを集めて『キャットショー』について解説するイベントを開催しました。もちろん、会場にいるスタッフに声をかえてもらえれば、ショーの内容を詳しく説明してくれるはずです。さらに会場では猫のおもちゃやキャットタワーなどの猫グッズも販売していますし、キャットフードも無料でもらえます」
—実際に会場に来てみると、猫たちがとても落ち着いていることにビックリしました。また、エキシビションに登場した猫たちは、美しい毛並みや瞳、凛とした風格を持っています。生まれ持ったモノなのでしょうか?
「いえ、お手入れの賜物です。手入れしているかどうかで、毛並みは全く違ってきます。特にシャンプーは大切です。小さい頃から水に慣れていると、猫もお風呂が好きになるんですよ」
《ノルウェージャン フォレスト キャット》
—小泉さんは、なぜ『キャットショー』に参加することになったのですか?
「友人にペルシャ猫を飼っている人がいて、譲り受けたんです。その友人から『キャットショー』に出して欲しいといわれて、参加したのですがビリだった。すると、生まれつきの負けず嫌いがムクムクと湧いてきて、ショーのことを勉強をして3匹目で日本一になりました。それ以来、33年間ペルシャ猫のブリーダーをやっています。最近はペルシャの短毛種『エキゾチック』という猫を8匹飼っています。猫を連れてお嫁にもいきましたし(笑)、猫がいなかったらどんな人生を過ごしていたのか想像つかないですね」
《ペルシャ・シェーディッド シルバー》
—最近では、ペットショップでなく保護された猫を里親募集などで譲り受ける人も多いですよね。そういった保護活動については、どのように考えていらっしゃいますか?
「動物愛護の目線でみると、『キャットショー』のことをよく思わない方もいらっしゃるかもしれません。ただ、お互い立場は違っても“猫が好き” “動物が好き”という気持ちは同じだと思います。猫に対してストレスにならないよう、参加しているみなさんはとても気を遣っている。しっかりと抱いてあげたり、ショーの期間は一緒に寝たり…。人間の自己顕示欲としてショーをしている訳ですから、私自身も最大限の愛情を持って接しています」
《ペルシャ・レッド アンド ホワイト》
—今回参加されている方で、小泉さんの猫を譲り受けた人もいるのですか?
「はい。最近のブリーダーさんには、自分が負けたくないという理由で、猫を譲っても子どもを産ませないという人もいます。私はその考えとってもナンセンスなことだと思っていて、いい血統の猫はきちんとした飼い主を選び、100年、200年と受け継いでいくべきだと思っています」
《トンキニーズ》
—なるほど。とはいえ実際に猫を飼っていなくても、「キャットショー」では図鑑でしかみることができないような貴重な猫を見て楽しむこともできますよね。次回の開催予定は?
「CFA JAPAN REGIONが主催する大きな規模の『キャットショー』は、毎年1月半ばに開催されます。CFA公認のキャット・クラブのショーは毎週全国各地で開催されています。ウェブサイトに告知されますので、チェックしてみてください」
《ペルシャ・クリーム アンド ホワイト》