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マンガ「猫本」amazon.co.jp「猫本2」amazon.co.jp 「NO CAT,NO LIFE!」と題し、猫好きの漫画家たちが、猫をテーマに描き下ろした猫漫画シリーズ。「猫本」では、「臨死!! 江古田ちゃん」「天才 柳沢教授の生活」などの人気漫画に猫が登場します。猫漫画の金字塔「What's Michael?」の作者、小林まことのインタビューも必見。また「猫本2」には、安野モヨコやラーメンズの小林賢太郎による猫漫画も掲載。愛らしいキャラクターとしてデフォルメされるかと思えば、リアルな毛並みやしぐさが表現されていたりと、さまざまな描き方をした猫たちの姿をみることができます。

Aug 29, 2012

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絵本「こねこのミトン」作・絵:クレア・ターレー・ニューベリー、訳: 劉優 貴子 (講談社)amazon.co.jp 1937年に発表された、「猫の画家」と評される女性作家、ニューベリーの代表作。水彩を用い、こねこの表情やしぐさをやわらかなタッチで描いています。 5歳のリチャードは、市場で出会った手ぶくろのような毛をした、こねこの「ミトン」を飼うことになります。しかしある日、ミトンが突然いなくなってしまいます。果たして、ミトンはどこにいってしまったのか……。 「おかあさん、ぼくはべつのこねこなんてほしくないんだ。ミトンじゃなきゃいらないんだ」というリチャードの台詞は、ともに暮らしている猫が、単なる愛玩のぺットではなく、家族や友人と同じような、替えのきかない大切な仲間であるということを教えてくれます。

Aug 26, 2012

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「猫だましい」河合隼雄(新潮社)amazon.co.jp 臨床心理学者である河合隼雄が、猫と“たましい”をテーマに執筆した、「新潮」での連載をまとめた一冊。フランスの昔話「長靴をはいた猫」や、大人から子どもにまで愛される絵本「100万回生きたねこ」、谷崎潤一郎の「猫と庄造と二人のおんな」、マンガ「綿の国星」といった、猫が登場する名作をとりあげ、そこから猫と人間の関係性を探っています。 著者は、自分はさほど猫好きではないといいつつも、“猫好きな人は、猫を愛撫するときに特別なよろこびを感じる人が多いだろう。 〜 猫の一番喜ぶ、頸(くび)のあたりを撫ぜてやると、猫はいかにも気持ちよさそうな顔をして「ゴロゴロ」と喉を鳴らす。そのうちに、人が猫を撫ぜているのか、猫が人間を愛撫してくれているのかわからないような状態になってきて、二人だけの世界のなかに溶け込んでしまうようになる” と、猫に魅了される体験を語っています。 巻末に掲載されている、「綿の国星」の作者 ・大島弓子さんマンガレビューも必見。なぜ、猫の“たましい”が、犬やほかの動物と異なり、特別なモノなのか。この本を読めば理解できるはずです。

Aug 24, 2012

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漫画「カボチャの冒険」五十嵐大介(竹書房)amazon.co.jp 「海獣の子供」などで知られる漫画家、五十嵐大介のエッセイ猫漫画です。東北の農村で暮らしはじめた著者と、相棒の雌猫・カボチャの日々を綴ったストーリー。箱入り猫だと思っていたカボチャが、ネズミやヘビ、家に迷い込んできた鳥などを本能のおもむくままに狩猟する姿は、まさに冒険をしているようなワクワクとした気分にさせられます。家に迷い込んで来た野良猫たちとの戦いを経て、日増しにたくましくなっていくカボチャ。のびのびとしたカボチャの姿に、人だけでなく猫にも自然や生き物たちとの触れ合いが必要なのだと教えてくれます。

Aug 22, 2012

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「ノラネコの研究」著:伊沢 雅子、イラスト:平出 衛 (福音館書店)amazon.co.jp ”アフリカの草原やアマゾンにいかなくても、動物の研究ができる”という著者が、身近なノラネコの行動を丸一日追いかけた研究記録。絵本のような構成になっているので、子どもでも楽しめる動物行動学入門ともいえる一冊です。 研究の舞台に選んだのは九州にある、海べの小さな町。そして主役は黒×白のぶち柄をしたノラネコのナオスケ。著者はノラネコ研究のため、ナオスケの後をこっそりついていきます。朝10時に空き地の石に眠っているところから観察はスタート。”犬がいてもルートを変えずに障害物がいなくなってから道を通る” ”別のノラネコに出会っときには気がついたほうがじっと通り過ぎるのを待つ” といった「ネコ社会のルール」を分析していきます。 ”ネコは、そばにくっついてくる人がきらい。はなれたところから観察する” ”ネコは、上から見下されるのがきらい。なるべくネコより下から観察する” といった「ネコ観察のコツ」も紹介しています。 すばやいナオスケの動きに、途中で見失いながらも、なんとか朝まで観察をつづけ、結果を表と地図にまとめます。そこでは、ナオスケが一日に何時間眠り、何回食事をするのかが記録され、ノラネコが普段どんな生活をしているのかを知ることができます。著者のアドバイスに従いながら、近所に住むノラネコの研究をしてみてはいかがでしょうか。

Aug 19, 2012

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「猫学入門」花輪莞爾(小沢書店)amazon.co.jp 1990年に平凡社から刊行された「猫鏡」を改題した、猫の民俗誌です。絶滅しかかっている和猫の生態や美しさ、賢さを紹介する〈愛猫篇〉、古今東西に伝わる、猫の民話、童話などを通して、猫の恐るべき能力を解説する〈恐猫篇〉、猫化け話をはじめ、猫のもつ超自然の力を検証する〈妖猫篇〉の3部構成。 ”猫は一種類しかいないと思ったら大間違いだと『猫の民俗学』は伝えている。東京近郊ではふるい伝承としてネズミをもっぱらとるのがネコ、ヘビをとるのがヘコ、トカゲをとるのがトコと言ったらしい。” ”人間の思考をテレパシーで感じとっているとしか考えられぬ例である。「今日は○○ちゃんをあまり見ないわね、どうしたのかしら」などと、聴こえるはずのない小声で噂しても、二、三分もたつとまるで今聞いたばかりの顔であらわれる” こういった言い伝えや、猫が登場する「源氏物語」の引用、猫を愛したという三島由紀夫、はたまたミュージカル「キャッツ」まで、猫にまつわるうんちくが紹介されています。これを読めば、猫博士になれるかも!? という一冊です。

Aug 17, 2012

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「ねこだらけ」横山キムチ amazon.co.jp 週刊モーニングで毎週おなじみの脱力4コママンガ「ねこだらけ」シリーズ。 ”神出鬼没のシュールレアリズム”と評される「ねこだらけ」から始まり、2巻の「もあ」、そして2012年度 第41回日本漫画家協会賞 大賞を受賞した「ナイス」の3巻ですっかり「ねこだらけ」の虜に。現在は、オリンピックイヤーを記念して、脱力競技に奮闘する猫が登場する4巻「ファイヤー」が発売中。FIFA非公認のサッカー4コマ「ジャイニャンコ・キリング」も掲載されています。こちらでは試し読みも可能。ゆる〜い表情や肉球やしっぽの飄々とした動きまで、猫好きなら誰でも「ねこだらけ」中毒になること間違いなし!

Aug 15, 2012

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「うきわねこ」著:蜂飼耳/イラスト:牧野千穂(ブロンズ新社)amazon.co.jp 小説、エッセイ、児童文学など、さまざまなジャンルで活躍する詩人・作家の蜂飼耳による絵本です。イラストを手がけるのは、パステル画で描きだされる独特の世界を表現する牧野千穂。 猫のえびおが、誕生日のプレゼントでもらったうきわ。差出人はおじいちゃん。満月の夜、空をとぶ不思議なうきわで冒険に出掛ける。忘れられない一夜の出来事。 猫とうきわという、不思議な組み合わせのお話。大きなうきわに乗った可愛らしい猫の姿から、作者の猫に対する愛を感じる絵本です。

Aug 12, 2012

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「猫の王ー猫はなぜ突然姿を消すのか」小島 瓔禮 (小学館)amazon.co.jp 猫が家からいなくなることを、九州などでは「猫丘参り(ねこだけまいり)に行く」と言われています。 ”猫丘とは、熊本県阿蘇山の主峰が連なる中央火口丘の五つの山の一つ、根子丘のことである。猫丘とも書き、地元では、この猫丘には猫の王がすんでいるといい、各地の猫が修行に来ると伝えている。修行を終えると、一人前の化け猫になるという” こういった言い伝えは、突然飼い猫が猫がいなくなることや、野良猫たちの上下関係といった、猫の習性から生まれた信仰とのこと。その「猫の王」の伝承をもとに、日本各地の猫にまつわるお話を紹介しています。また、招き猫のポーズとなっている猫の顔新いは、”猫がなにか新しい行動を起こすきっかけで、これからなにかが起こるという前兆とみるのに、ふさわしいしぐさ”と言われているとか。古くから伝わる招き猫のルーツや、ヨーロッパをはじめ飼い猫の起源といわれている古代エジプトの神話などを、民俗学と観点から検証する一冊です。 ”猫にとって、人間の家にいることは異常な事態で、たまたま人間の家に来ているということになる。人間の寝床にもぐりこみながら、猫は、人間のお守りは世話がやけるとおもっているのかもしれない。猫の王の観念は、そうした自立した猫の社会の存在をあらわすみごとな表徴であった” 猫は、招き猫など縁起物として可愛がられる一方で、化け猫や猫又など恐ろしい生き物として描かれることもあります。その善と悪の両面性が、猫という動物の魅力なのかもしれません。

Aug 10, 2012

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「水木サンの猫」水木しげる(講談社漫画文庫) amazon.co.jp 猫好きとして知られる漫画家、水木しげるが描いた”猫漫画”を集めた一冊。「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する猫娘のルーツをはじめ、猫忍・猫鬼・猫又などといった、人間を惑わすさまざまな”化け猫”が登場します。解説は作家の町田康さん。「化け猫は人間の欲に対する弱さ、愚かさといった人間の負の部分に反応しているに過ぎず、それ自体は無害な存在である」という通り、猫が恐ろしい表情で襲いかかるのは、ずるがしこく欲にまみれた人間ばかり。また、猫を飼っているようで、人間のほうが飼われているとう描写も度々でてきます。そもそも猫は化けていなくても人間の性格をしっかり判断し、それ相応の反応(気に入らない相手にはひっかりたり、無視したり…!!)するもの。この本は、猫に対して常に敬意と愛情をもって接することを教えてくれます。

Aug 8, 2012

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