column

週刊文春の表紙や三谷幸喜さんの新聞連載、書籍の装画、挿絵など、イラストレーター・和田誠さんがさまざまなメディアで描いてきた猫たち。
300点以上のにも及ぶ、猫作品を集めた画集「みんな猫である」が発売。どのページを開いても猫猫猫といった、猫好きにはたまらない1冊です。根っからの猫好き!? である和田誠さんに、猫の魅力について伺いました。 《谷川俊太郎・訳『マザー・グース』(講談社文庫)の挿絵。1981》 —なぜ猫の絵を集めた本を制作することになったのですか? 「玄光社『イラストレーション』の編集部から“猫の絵を集めた本を作りませんか”と提案されて、“あ、それいいね”と同意したからです」 —猫を描くときは実際に猫に会いに行かれたり、写真を見て描くのでしょうか? 「猫カフェに取材に行ったことがあります。うちの猫を描く時は自分で撮った写真を見ます。マザー・グースの詩や童話に出てくる猫を描く場合は詩を読んだり、お話を読んだりして、その猫を思い浮かべます。 《単行本カヴァー。 1974-2011》 —猫を描くとき、難しいところはありますか? 「動いているところをスケッチするのは難しいけれど、それ以外は難しくありません」 ー楽器を弾いたり、料理をしたりといった擬人化した猫を描くときに気をつけている点は? 「楽器を弾く人、料理をする人を思い浮かべて、それを猫に当てはめればいいので、特に気をつけることもないですね」 《雑誌『ミセス』の挿絵。2007-2008》 —猫の好きな部位といえば肉球をあげる人も多いですが、あまり肉球は描かれていない印象があります。和田さんの猫の好きな部位を教えてください。 「寝ているところを見れば肉球が見えるので、肉球を描くチャンスはたくさんあります。猫の中の好きな部位は猫によりますね。しっぽが可愛いとか、背中の縞が可愛いとか」 《雑誌『流行通信』の1ページ。初代・桃代が登場。1975》 —犬や鳥など、ほかの生き物を描く時と猫を描く時の一番の違いは? 「犬は犬らしい、鳥は鳥らしい、猫は猫らしい、それぞれの違いがあるだけです」 —いままで描いた猫で、お気に入りのベスト3を教えてください。 「友人の旅行中にあずかった子猫のドージイ、結婚後、初めてうちに来た桃代、小学生の長男が捨てられていた子猫を拾ってきて、そのままうちの家族になり、16年一緒に暮らしたシジミ。どの子も人になついて、とても可愛らしかった」 《絵本『ねこのシジミ』1996》 —今、猫を飼っていますか? 「うちの庭にいた小さな野良が家に入ってきてそのまま居ついた。小さいので『チビ』と呼んでたのが、いつのまにか『チーちゃん』になった。ぼくは猫を『飼っている』とは言いません。『一緒に暮らしてる』という気分なんです」 —猫を描くことで、猫に対する見方が変化しましたか? 「描くことでの変化はありませんね。一緒に暮らすことでの変化はありますが」 《雑誌『猫びより』に寄せた小沢昭一さんのエッセイ「ネコ二代」の挿絵。2008》 —猫は人間の言葉を理解していると思いますか? 「理解していると思わせる時がありますね。例えばうちの妻が新聞に載ったライオンの子どもの写真を見て『あら可愛い』と言うと、遠くの方にいたチーが、とことこ妻のそばに寄ってきます。『可愛い』という言葉に反応するようです」 《朝日新聞連載・三谷幸喜「ありふれた生活」挿絵。2000-2011》 —猫の一番の魅力とは? 「人間に媚びず、自分の生活様式を貫くのが『カッコいい』と思える時があります。それとは逆に、寒い夜、蒲団の中に入ってきてゴロゴロのどを鳴らしてるのなんか、たまらなく可愛い。どちらも猫ならではの魅力です」 《「週刊文春」表紙。1977-》 『みんな猫である』(玄光社)和田 誠 http://www.amazon.co.jp/dp/476830446X 和田誠(わだ・まこと) 1936年生まれ。 グラフィックデザイナー、イラストレーター。多摩美術大学卒業、ライトパブリシティに入社、68年よりフリー。77年『週刊文春』の表紙(絵とデザイン)を担当し現在に至る。74年講談社出版文化賞(ブックデザイン部門)。97年毎日デザイン賞。出版した書籍は百冊を超える。

Oct 1, 2013

Tags:

日本でおそらく1件しかない猫本専門の古本屋『書肆 吾輩堂(しょしわがはいどう)』がオープン。なぜ、猫本だけを取り扱うのか、そして猫本の魅力とはどこにあるのか、店主である大久保京さんにお伺いしました。 —なぜ猫の本に特化した書店をはじめたのですか? 「自分が集めようとした時にそのような書店がなかったからです」 どんな反響がありますか? 「ありそうでなかった店だとか、このような店を待っていた、とか。よくぞ猫に特化してくれた、ものすごく思い切りがいい、頑張って続けて欲しいというご感想が多いです。店舗もなく細々やっている店ですが、このような猫好きの皆様からの励ましが一番嬉しいです」 —アイコンになっている袴を着た猫のキャラクターについて教えてください。 「浮世絵師随一の猫狂い、歌川国芳の浮世絵『流行ねこの狂言尽くし』から取りました。1840年頃の浮世絵です。本来の浮世絵の中ではこのように口上を述べています。 “東西東西此度新工夫猫狂言に取仕組おいおいご覧入れ奉りまする。そのため口上さやうにゃぐにゃぐ”  仕事上浮世絵を扱うことがあり、その頃から浮世絵には猫が多い、そして国芳の猫好きは異常だと思っていました。なのでお店のロゴを決めるとき、ためらうことなくこれに決めました。裃に威儀を正していますが、よく見ると紋は猫の肉球、柄は『小判』=猫に小判、と大変洒落の効いた図柄です。もうひとつのニャロメにそっくりな『似宝蔵壁のむだ書き』(三枚続)の真ん中で踊っている『猫又』にしようかと迷いましたが、かしこまった感じが良く出ているので、こちらの『猫の口上』に決めました」 —猫の本に共通する面白さとは? 「主役はもちろんですが、脇役としても印象に残る重要な役割を演じている感じがします。人に媚びることがなく、却って人が猫に振り回され、尽くし上げている印象があり、そこが他の動物と違って面白いと思います」 —日本と海外の猫本で、一番違う点は? 「大幅な違いはないと思いますが、海外の猫本は推理&恐怖小説によく猫が出てくる印象があります。西洋では猫は不吉なものとされていた歴史が長いからなのかな、と想像しています。あと猫の目線で書かれた小説が多いと思います。日本は猫と人間のほのぼののした関係を描いたものが多いですね」 —小説家と猫は相性がいいといわれますが、その理由はどこにあると思いますか? 「昔から深夜まで机に向かう小説家に猫が寄り添ってきた(というか、邪魔もしてきたかもしれませんが)からではないでしょうか。特に昔の日本では犬は外で飼うものでしたから、家の中で一緒に過ごす時が多いのは圧倒的に猫だったと思います。あと、まっすぐな、分かりやすい気性の犬と比べ猫のとらえどころのないミステリアスさが作家の想像力を刺激したのかもしれません。私自身は猫は犬に勝るとも劣らない、大変正直な動物だと思いますが」 —ご自身のベスト3の猫本をおしえてください。 1.『民子』浅田次郎  「作者の実体験からヒントを得ているそうですが、これほど泣けるせつない猫本を知りません。びっくりするのはこの完成度なのにたった原稿用紙1枚に書かれているということです」 2.『ノラや』内田百閒 「あの厳格そうな文豪がいなくなった愛猫を探して泣き暮らす、というのが意外でした。恥もなにもかもかなぐり捨てて必死に探し回る姿に胸が熱くなります」 3.『作家の猫』 「これこそ作家と猫の関係を知るのに最適な1冊です。古今東西の作家と猫の交流が写真と共に描かれています」 —猫を飼っていますか? 「4匹飼っています。すべて野良の母猫から捨てられて死にかかっていた仔猫を拾いました。きじ猫×2(♂)、黒猫(♂)、グレーに黒の縞(♀)の合計4匹です。一番上は今年の夏に18歳になりました。人間の家族は4人ですが、各自に1匹の猫という感じです。猫は家庭に平和をもたらします」 —犬、もしくは他の生き物をテーマにした書店をやる予定は? 「ありません。万が一やるとしてもヒョウとかトラとかやはりネコ科ですね」 —猫の一番の魅力とは? 「全てです。外見だとふわふわした毛皮や美しい眼、感情を豊かに現す尻尾とひげと耳。性格からいうととても素直なのに、意地を張って見せるところとか、人間のことを本当によく見ていて慰めてくれる時もあれば“これだけはしないで”という事を嫌がらせのようにわざわざやってくれることとか。しかし、夜仕事しているのに膝に乗ってゴロゴロされると足が痺れますし、眠くなるから止めて欲しいです」 ■書肆 吾輩堂  http://wagahaido.com ■吾輩堂 facebook  http://www.facebook.com/wagahaido

Sep 24, 2013

Tags:

NAVERまとめに登場し、TwitterやFacebookなどでも話題になっているスコティッシュフォールドのおもちさん。会社の同僚たちに人気となり「おもち」キャラクターが一人歩きしているとか。アンニュイな表情がたまらない、おもちさんの魅力を飼い主である丸山正宣さんに伺いました。 —おもちさんとの出会いは? 「元々猫が好きで、よくペットショップを覗いていたんです。ある日、たまたま近所のペットショップに行ったらおもちがいて、なんとなく可愛いなと思い、時間を置いてもう一度覗いたら、別の人が飼おうとしていて……急に愛おしくなって飼うことに決めました」 —どんな性格ですか? 「大人しくて、おっとりしています。でもまだ1歳半なので、好奇心は旺盛。赤ちゃんの時はもう少しシュッとしていたので、こんなにコロコロと丸くなるとは思いませんでしたけど(笑)。以前、同居人が飼っていた猫がスコティッシュだったのですが、次に自分で飼う時はスコティッシュがいいなと思っていました。あと養老孟司さんの愛猫・まるが立っていたので、立ち姿を見てみたいなと」 —NAVERまとめに【かわいすぎる】オレの同僚、丸山が飼っている猫「おもち」がかわいすぎる【猫】という記事が投稿されて話題になりましたよね。どういった経緯で投稿されたのですか? 「WEB関係の会社で働いているのですが、僕を色々といじるのが好きな同僚がいて。僕の飼っている猫が可愛いからまとめてあげるよと、勝手にまとめてくれたんです。彼はバズらせ屋というか、話題にするのが上手いんですよね。それがRTされたり、広がっていった感じです。そもそもinstagramだけやっていたのですが、その同僚にブログをやったほうがいいと言われてブログもはじめました」 —自分で飼っている猫をこの子可愛いでしょう!とアピールするより、“オレの同僚、丸山が飼っている猫”と第三者の視点が入ることで、より人は見たくなりますよね。また「おもち」という名前もキャッチーだなと。 「小さい頃、きなこ餅のような毛の色をしていたんです。きなこという名前にしようとしたら、別の同僚がきなこという猫を飼っていたので、おもちにしました。雄なのですが、名前とこの見た目のせいで雌に間違われます。でも見た目とは裏腹に、女性がくると積極的。会社の同僚たちもおもちを見たいとわざわざ家にやってきたり、おもちの写真をプリントアウトしてティッシュや缶バッチを作って社内で販売したり……。僕は全く関わっていないのですが、みんなが勝手にキャラクター化して楽しんでくれています」 —おもちさんと暮らし始めてから、変化や発見はありましたか? 「寝ていると起こしに来るのに、構おうとしたら逃げる。想像以上に自立心が強くて、ツンデレです。みんな、おもちのことを可愛い可愛いと言ってくれるのですが、正直どのくらい可愛いのかイマイチわからないんですよね。僕は写真も下手だし……。でもNAVERまとめに載ってからinstagramのフォロワーが400名くらい増えて、もっとアップしてよとリクエストをもらうので、なんとか更新を続けています。ネットは猫好きな人が多くて、反応もよくしてくれる。全く知らない人からコメントをもらったりすることがモチベーションです」 NAVERまとめ【かわいすぎる】オレの同僚、丸山が飼っている猫「おもち」がかわいすぎる【猫】 http://matome.naver.jp/odai/2134819807478288201 ブログ「おもちさん」 http://maruyanma.petit.cc instagramのおもちさんタグ# omochi3 一覧 http://www.i4pc.jp/tag/omochi3 丸山さんのinstagram http://instagram.com/maruyanma

Sep 10, 2013

Tags:

2013年8月17日(日)に開催した「B:MING LIFE STORE by BEAMS presents ilove.cat 猫祭り in 大阪」の様子をPHOTOレポート。 猫祭りといえば恒例の「愛猫」提灯もスタンバイ。 第一部は、BEAMS創造研究所シニアクリエイティブディレクター・南馬越一義さん、イラストレーター・長崎訓子さん、ilove.cat服部と鈴木による猫トーク。 ilove.cat × B:MING LIFESTOREの第三弾コラボ、トートバッグ。イラストはもちろん長崎さん。 大阪での販売は終了しましたが、もうすぐ通販がはじまるかも!? しばしお待ちくださいませ。 そして第二部は、桂雀太さんによる落語。 演目は「猫の災難」でした。 終了後は、イラストレーター長崎訓子さんのサイン会。愛猫そっくりにイラストを描き下ろしてくださいました。 チネカさんのゆるゆる猫クッキーも完売! ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました!

Sep 3, 2013

Tags:

羊毛フェルトでつくる猫人形で注目を集める、猫ラボ・たまこさん。愛らしい表情とユーモア溢れるポーズの人形は、一度見たら釘付けになります。個展やイベントでしか見ることのできない猫人形の制作秘話を伺いました。 —羊毛フェルトで猫の作品を作り出したきっかけは? 「羊毛フェルトの制作を始めた頃、犬は可愛く作る方がたくさんいたのですが、猫の作品をつくる方があまりいなくって。もともと猫を飼っていて猫好きだったこともあり、猫に特化した羊毛フェルトづくりをスタートしました」 —こちらを見ているような、リアルな目が印象的です。 「いくつかプラスチックなども試してみたのですが、いまはガラス球を使っています。また試行錯誤中なのですが、表情をつくるには目がポイント。猫の目は昼や夜で大きく変化するし、色もさまざま。ただ真っ黒な球を入れるだけではダメなんです。またブログやinstagramで気になる猫の写真を集めては、ポーズなどを研究しながら制作しています。私が飼っているのはサビ猫なのですが、フェルトで柄をつくるのはなかなか難しいんですよね。なので、ほかの猫をモデルにすることが多いんです」 —ilove.catで取材させていただいた、どんこさん(https://ilovedotcat.com/ja/6209)や小春ちゃん(https://ilovedotcat.com/ja/8236)もモデルになっていますよね。 「はい、可愛くて大好きなんです。写真を見ただけで作っているので、実際の猫たちとは違う部分も多いかもしれませんが(笑)。どんこさんの写真は、同じようなポーズでも正面や横などたくさんアップされているので、自分でもイメージを膨らませやすいんです。あとは、ぬいぐるみ体型なので作りやすいんです」 —寝ている時の半目だったり、ただ可愛いだけではなく、猫を見る視点が少しユーモアですよね。たまこさんが作りたくなる猫の特徴は? 「自分がいかにグッとくるか、ですね。猫好きが“あるある!”と思えるようなポーズや仕草などを表現したいんです。個展ではうちの猫にそっくり、といって購入してくださる方もいれば、猫を飼っていなくても雰囲気がいいと飾ってくださる方もいます。いまは完全に手作業でやっているので、個人オーダーなど受け付けつけていませんが、年明けに猫の企画展に参加するのと、個展なども予定しています。ぜひ実物を見ていただけたらと思います」 猫ラボ WEBサイト http://neko-labo.com Twitter http://twitter.com/nekolabo1 Facebookページ http://www.facebook.com/nekolabo

Aug 22, 2013

Tags:

ilove.catが福島・三春シェルターを取材してから約5ヶ月。里親さんが見つかっていく一方で、まだまだ人慣れしていない猫や病気を持った猫たちが残っています。また震災から時間が経つことで、ボランティアの数も減ってきているとか。シェルターの現状について、シェルター設立から関わっている渡邊獣医師に伺いました。 (追記:2015年12月25日、すべての犬猫の飼い主や里親がみつかり、三春シェルターは閉鎖されました) ■第一弾レポート https://ilovedotcat.com/ja/6944 ■第二弾レポート https://ilovedotcat.com/ja/7318 ■第三弾レポート https://ilovedotcat.com/ja/7596 —ilove.catが取材させていただいたのは今年の2月。取材を重ねる度に、たくさんの猫たちが譲渡されてきたと思うのですが、現状を教えてください。 「人懐っこく飼いやすい猫たちは、続々と飼い主さんが決まっています。今残っている猫は、まだあまり人慣れしていないか、病気などを抱えている猫が多い。2月から5月の連休あたりまでは、里親さんがたくさん来てくださったのですが、いまは少し譲渡のスピードが落ちています。保護した時点で3〜4割が猫エイズや白血病にかかっていたので、このような状況は想定していましたが、病気をもっていることでなかなか譲渡が進まないのが現状です」 —病気を持っている猫の里親になるには、どういったことを注意する必要があるのですか? 「猫エイズ(FIV+)や白血病のキャリアといっても、発症しているわけではなく、他の健康な猫たちと変わりません。もちろん人間に感染するわけでもない。先住猫がいると難しいですが、1頭飼いであれば問題はありません。またウィルスがあるからといって、特別なご飯を用意しなければいけないわけでもない。ただ、外に出してしまうと野良猫に病気をうつしてしまう可能性があるのと、免疫力が弱いので、室内飼いをおすすめします。万が一、発症してしまった際には、医療費がかかることは理解しておく必要がありますが、シェルターではなるべくストレスを軽減し発症させないようにケアをし、病気に理解を示してくれる里親さんと出会うことを望んでいます」 —ウィルスを持っていても、おとなしく性格もよい猫たちですよね。 「手前味噌になりますが、シェルターが始まってから約2年あまり、スタッフたちのスキルもあがっているので、猫たちへの管理も徹底しています。単に動物を扱ってご飯やトイレの世話をするだけではなく、メンタルのケアも大切な仕事です。震災後の恐怖や不信感から閉ざしてしまった心を、献身的な日々の触れ合いで少しずつ人に慣れさせる。より沢山の時間を使い、1匹1匹と触れ合うことが必要。1分1秒でも人と触れ合いコミュニケーションすることが、猫の社会性を身につけ、譲渡につながっていくんです。だからこそ、ボランティアに参加してくださる人がいると非常に助かります」 —数が減ってきたからボランティアが必要ではないということではなく、よりボランティアの力を必要としているわけですね。 「シェルターには猫だけでなく、犬もいます。しつけができていない犬もいるので、指導をしなければいけない。きちんと社会性を身につけることで、里親さんにも興味をもってもらえるんです。今までは、日々の作業だけで手一杯だったのですが、今後はそういったケアをより高め、また病気を持つ猫たちへの理解を伝えていくことで譲渡を進めていきたいと考えています」 【里親募集中の猫たち】 なか オス、雑種、約3歳 問い合わせ番号:20165 (*取材後、里親さんが決定しました) シェルターに来た頃は鋭い目つきで威嚇をしていましたが、徐々にパンチがタッチに変わり、初めての抱っこではお互いの顔の近さにびっくりしてしまいました。今ではとても寂しがりやで、人が来るとずっと側に寄り添っています。また他の猫とも仲良くなりたくて、ベタベタ・すりすりとアピールしすぎて敬遠されることも。そんなちょっと不器用なところが愛おしく、放っておけなくなってしまうとか。スタッフが帰る時には、甘えるような目つきでジーッとこちらを見つめています。 シッポ メス、雑種、約3歳 問い合わせ番号:20333 (*取材後、三春シェルターを卒業し、鳥取県にある「人と動物の未来センター アミティエ」へ譲渡されました) 少し大きめの三毛柄の女の子。あまり動きたがらず、1日のほとんどを部屋の一番高い所で過ごしています。気が強く、人にも猫にもベタベタされるのは好きではありません。周りにあまり感心のないようにみえて、男性ボランティアがくると部屋の外にでてきて積極的な態度に。自分のしっぽにじゃれて遊んだり、猫じゃらしで遊ぶこともあります。ご飯を待っている時のソワソワした姿も可愛らしいです。 ルナ メス、雑種、約1歳 問い合わせ番号:20466 (*取材後、里親さんが決定しました) 小柄で女の子らしい猫。他の猫とも喧嘩することなく、上手に付き合いができます。活発な一面もあり、高い所が大好き。部屋からでるとスルスルと棚の上へ登り、“私もやる時はやるのよ!”と主張しているような顔つきに。小さい体の割りに、ご飯も残さずきちんと食べ、健康的です。 ナミ メス、雑種、約3歳 問い合わせ番号:20368 好奇心旺盛で、元気な女の子。こちらから触ろうとすると嫌がりますが、自分からすり寄ってきて甘えるのは好き。よくシッポをパタパタと動かしています。右後ろ足が少し変形していますが、歩くのに支障はなく、活発に駆け回っています。 太郎 オス、雑種、約1歳 問い合わせ番号:20300 (*取材後、三春シェルターを卒業し、鳥取県にある「人と動物の未来センター アミティエ」へ譲渡されました) まん丸な大きな目が印象的。お掃除グッズのカゴが好きで、掃除中はカゴの上にちょこんと座っています。他の猫とも仲良くでき、遊びも大好き。まだ抱っこはできませんが、撫でるとゴロゴロとノドを鳴らして気持ち良さそうな表情をしてくれます。 ユメ オス、雑種、約2歳 問い合わせ番号:20475 (*取材後、里親さんが決定しました) 大きなブルーの目を持つイケメン猫。イケメンといっても、お昼寝中にはダラ〜っとして、だらしない格好で寝ていることも。他の猫がおもちゃで遊んでいると、間に割り込んでかまってもらおうとアピールします。食べることが大好きで、ご飯の時間になるとニャーニャーと鳴きながら足元を離れません。猫同士で追いかけっこをしたり、キャットタワーで一人遊びしたりと、元気でやんちゃな性格です。 お母さん メス、雑種、約2歳(FIV+) 問い合わせ番号:20292 遊ぶことが大好きで、高い棚やゲージの裏など、部屋中を駆け回っています。お気に入りの人形を見つけると、抱え込んで得意のネコキックを連発。他の猫たちからちょっと引かれるほど、夢中になります。アクティブな動きと、短いシッポがチャームポイントです。 ツナ オス、雑種、約3歳(FIV+) 問い合わせ番号:20464 (取材後、里親さんが決定しました) 面倒見がよく、とても優しい猫サロンのお兄さん的存在。ゲージから猫サロンにやってきたばかりの緊張した猫には、そっと近づいて毛繕いし、安心させようとしてくれます。他の猫も嫌がったり怒ったりすることなく、協調性があります。もちろん人にも優しく甘えます。 マツ オス、雑種、約5歳(FIV+) 問い合わせ番号:20339 まったり、ゆったり、マイペースな性格。いつも眠たそうな顔をしていて。他の猫にはあまり興味を示さずに1匹で好きなことをしています。でも人にはベッタリ、甘えん坊。一度撫でると、ずっと後を着いてきて離れようとせず、やさしい目つきで見つめてきます。 オカン オス、雑種、約3歳(FIV+) 問い合わせ番号:20384 部屋に入ると一番最初に出迎えてくれます。遊んで欲しいのか、足元でスリスリとアピールしますが、目を離すとちょっと不機嫌気味に甘噛みすることも。始終、構って欲しいタイプ。アゴ下とホッペを撫でるとトロンとした目になり、気持ちよさそうに見つめてきます。 たま オス、雑種、約5歳(FIV+) 問い合わせ番号:20187 落ち着いて大人しい男の子。すましたような顔をしていますが、近づくとさりげなく甘えてきます。膝の上が好きで、自分から膝の上に乗ってきてそのまま居座ることもしばしば。抱っこをしながら全身を撫でると、ゴロゴロとノドを鳴らします。 ■里親募集、ボランティアなどのお問い合わせはこちらへ 福島県動物救護本部 http://www.fuku-kyugo-honbu.org

Jul 19, 2013

Tags:

一度見たら忘れられないユニークな柄をもつ、たもさん&ぐーさん(https://ilovedotcat.com/ja/7689)の飼い主の稲村恵里さんから聞いた、猫仲間の集まる会。とある日の週末、エキゾチックショートヘアの雌猫・紅子さんが暮らす、アクセサリーデザイナーの山本亜由美さんのアトリエへ。昼すぎからそれぞれ食材を持ち寄り、美味しいご飯に囲まれた猫好き同士のゆるやかな繋がりを取材しました。 —今日は猫好き同士が集まる会と伺いやってきたのですが、山本さんが主宰する会は定期的に行われているのですか? 「頻繁にというわけではないのですが、1〜2ヶ月に1度くらいは皆でお酒をのみながらゆるゆると集まったりしています。前回はサンドイッチパーティをしたのですが、牡蠣パーティだったり、それぞれ美味しいモノを持ち寄ります。猫を飼っているという共通点はあるものの、猫自体はあまり関係ない会です。そもそも稲村さん(たも&ぐーの飼い主)と出会ったのは、うちの元スタッフがエキゾチックを飼っていて彼女がinstagramですごく可愛い猫がいると教えてくれたんです。いつのまにか仲良くなり、今日来ている友人たちもスタッフの紹介で知り合いました。単に猫好きだからというだけではなく、モノ作りが好きとか、趣味が合う者同士で、意気投合して自然と仲良くなったんです」 —紅子さんとの出会いは? 「もともと私は猫に興味があったわけではなく、どちらかというと犬派だったんですが、インターネットである猫に一目惚れしてしまって。飼いたいなと思って迷っている間に、その猫(ハトちゃん)は今日の集まりにも参加している方が飼うことが決まってしまい、次に生まれた紅子を迎える事に決めました。いまではそのハトちゃんの飼い主さんとも仲良くなり、たまに会いにいきます。ハトちゃんと紅子は全く性格が違うんですけど、やっぱり一目惚れしたハトちゃんって可愛いなと思いますよ」 —お互いの家を行き来するから、個々の猫たちの性格や違いもわかると。 「そうですね。それぞれ全く違うのが面白いです。紅子はおっとりしていて、ご飯周りやトイレなど全然神経質ではなくって。私もわりとものぐさなので、飼い主にあった子に育ってくれました。仕事柄、細かなモノも多いのですが、絶対に食べたり散らかしたりしない。要求も控えめですし、ちょっと裏がありそうな表情がたまらない(笑)。魅力は尽きません」 —猫と暮らし始めて、山本さん自身の変化はありましたか? 「30代半ばになり、なんとなくいろんな環境が変わりはじめたんです。仕事も忙しくなり、人の出入りも増えた頃、紅子がやって来ました。仕事場でみんながなんとなく無言でも、猫の動きや寝息が聞こえる。それだけで空気が和らぐ。今までより気を使う部分が減り、心が安定した気がします。取引先との仕事の話も、その場に紅子がいる事でスムーズにお話が出来たり、紅子のことをブログでみたお客さまがよく話しかけてくれるようになったりしました。紅子は皆が知っている我が家のアイドルなんです(笑)」 ーまさに猫から繋がる“ネコミュニティ”ですね。 「このメンバーは兄妹猫を飼っているというきっかけでお会いしましたが、今では関係なく遊ぶ友人です。新しく出会った人でも、猫を飼っていると知った途端、同志というか、分かり合える気がするんですよね。猫あるあるで盛り上がってしまう。きっと飼っていない人にはとてもつまらない会話かもしれないですけど(笑)。きっと猫がいなくても仲良くなっていたかもしれない。でもスムーズに人と人との縁を取り持ってくれるのが猫という存在な気がします」 ■紅子さんの飼い主:山本亜由美さんのブログ http://trop.exblog.jp ■ハとちゃんの飼い主:岩田まゆみさんのブログ http://taromao-m.jugem.jp/ ■山本さんの元スタッフである山下もえ子さんのブログ http://giddygirl.exblog.jp ■ilove.catで取材した「たも&ぐー」の記事はこちら https://ilovedotcat.com/ja/7689

Jul 10, 2013

Tags:

今年2月、福島・三春シェルターで取材した里親募集の記事の中でもひときわ目をひいた小春ちゃん(https://ilovedotcat.com/ja/6944)。ブルーの目をした小春ちゃんは、シェルターでもおとなしくて人気の猫。記事をアップして間もなく、小春ちゃんの里親になりたいと連絡をくれたのが、ブックデザイナーの名久井直子さんでした。被災動物の里親になるということは、どういうことなのか。名久井さんと小春ちゃんの今を取材しました。 —ilove.catが初めて福島・三春シェルターへ取材したのが2月のこと。シェルターから東京へやってきて約3ヶ月経ちましたが、小春ちゃんの様子はいかがですか? 「始終ベッタリですね。自宅ではポンポンという名のポメラニアンMixを飼っていて、仕事場で過ごす時間のほうが圧倒的に多いので小春ちゃんはいつも仕事場にいるのですが、ポンポンはすごく大人で、小春ちゃんのほうが甘えん坊。犬の方が甘えていて猫は自由で我関せずと言われますが、猫ってこんなに甘えるのかとびっくりしています」 —シェルターとは全く環境が変わりましたが、すぐに家に馴染みましたか? 「最初は、物陰に隠れて全く出て来ませんでした。目を離している隙にトイレとご飯をこっそり済ませていたみたいで。1週間くらいたって、ある日ひょいっと膝に乗ってきたんです。ここが安全だとわかったのか、それからはもうベッタリ。でも見知らぬ人が来ると逃げてしまいますね。打ち合せをしていると、遠くから様子を伺っている感じ。また食への執着が強く、いろいろなモノをだめにされました。実は最初は猫の行動範囲を甘くみていて、高い所には登れないと思っていたのですが、不在の時に棚のお菓子などバリバリとやられていましたね。人間の食べ物で猫は食べないようモノにも手を 出します。カリカリのご飯も一気に平らげるくらい、食い意地がはっています」 —きっと震災後、シェルターに保護されるまで、ご飯を満足に食べられない時期があったからですよね。 「そうかもしれません。タイマー付のフードボウルを使っているのですが、ある時、ご飯の出口に手をつっこんで、ポロポロッて出てくるカリカリを勝手に食べているのを見かけました。私がやっても出ないのですが、コツがあるみたい。ずる賢いですね。あと猫じゃらしも最初は遊ぶのですが、私が動かしていることに気がつくと“つまんな〜い”みたいな顔をして一気に冷めます。仕事をしていると、キーボードの上に乗ってきて顔を近づけるし、洗面所やどこに行くにもついてくる。意外に図々しい性格です。シェルターでは小春ちゃんは大人しいと言われてい ましたが、絶対猫をかぶっていたと思います(笑)」 —そもそも名久井さんは、以前から猫を飼いたいと思っていたのですか? 「実家では、ずっと犬と暮らしてきたんです。でも小春ちゃんと暮らしはじめて、犬を飼うずっと前に捨て猫を公園で育てていたことを思い出したんです。3〜4日で逃げてしまったのですが、黒猫と白猫の2匹いました。その白猫が小春ちゃんにちょっと似ていたなと。友人である大島依提亜さんの ひゃっこちゃん(https://ilovedotcat.com/ja/4411)や井上佐由紀さんのどんこさん(https://ilovedotcat.com/ja/6209)、酒井駒子さんのお宅にいるロシアンブルーのミツとコトとか、素敵な猫を飼っている人が周りに多くて、でも飼いたいと思うほどではなかった。小春ちゃんは完全に一目惚れです」 —決断が早かったですよね。小春ちゃんの里親になると決めてから、すぐに申請のFAXを送ってくださり、2週後には福島へ行きました。譲渡の時は何匹か候補の猫をみて、気に入ったらその場で連れて帰ることになります。シェルターではお試し期間がないのですが、不安はありませんでしたか? 「里親になることの迷いはなかったです。実家が岩手なので、福島についても特に遠いイメージもありませんでした。犬もお試しをせずに飼い始めて大丈夫だったし、いい子でもわがままな子でも許容範囲かなと。被災動物かどうかということも、特に気にはならなかったです。でももし、元の飼い主さんが小春ちゃんをみつけて返して欲しいとなったら……すごく悩むと思います」 —通常、里親になる場合は必須ではないのですが、名久井さんは譲渡前にボランティアにも参加しましたよね。 「ボランティアをしたという気持ちの面ではなく、単純に何十匹というたくさんの猫たちに触れられたことはすごくよかったですね。トイレの掃除やご飯のあげ方など、飼う前にみることができて、勉強になりました。ゲージから全く出て来ないビビりの子がいたり、元気な子やスリスリ甘える子がいたり。またウンチひとつとっても、猫によってカタチや匂いが千差万別。楽しいウンチ拾いでした(笑)」 —初めてボランティアに参加する方は、何十匹という猫に囲まれるという状況にびっくりすることもあると思うのですが、名久井さんは平然と作業をしていましたよね。 「多分、私は人よりも自意識が薄いんです。だから、緊張することもあまりなくって。迷いもあまりない。ぼーっとしてるだけなのかもしれないですけど、自分がいいと思ったことをただやるだけですね。経験して思ったのですが、里親になる前のボランティアはぜひおすすめしたいです。それは善行だからということではなく、単純に楽しいし、自分の役に立つから。猫それぞれのやり方を体験できるめったにない機会です。職員さんにとっても、やり方をわかっていない人に教えるのは正直手間で面倒だと思うんです。でも、頭で考えるよりも猫について一気に理解出来ます」 —小春ちゃんと暮らし始めて、新たな発見はありましたか? 「うがった見方かもしれませんが、犬を飼っている人はTwitterのアイコンにしていない人が多いのに、猫を飼っている人は猫のアイコンにして いることが多いですよね。instagramもそうですが、なぜか猫の写真をアップする人が多いと思っていたんです。それが、小春ちゃんがきて から自分も同じように写真をアップするようになっていて……まんまと猫られた!と(笑)。ちょっと前の自分からみるとイヤなんだけど、猫られてみると楽しいなって。グッズも、犬のモノは特に魅かれなかったのに、白猫のモノをみるとついつい手が出てしまいます」 —今後、装丁のお仕事にも小春ちゃんの影響がでてくるのでしょうか。 「手がけた猫の本といえば『ミツ バルテュスによる四十枚の絵』(河出書房新社)があるのですが、今後どうなるかはわからないですね。今はひたすら携帯電話などで写真を撮っていて、小春フォルダができています。ポンポンの写真はあまり撮らないのに、不思議です。犬はテレビを見ているから邪魔しないようにしようとか、犬の方が空気を 読みますよね。小春ちゃんは暑いとかお腹がすいたとか、そういう欲望で動く。だから出張にいっても、大人のポンポンよりも小春ちゃんのほうが心配になったり。あとは、猫を飼い出したことで、猫を飼っている人たちとの距離が一気に近くなった気がします。たのしいです」 —小春ちゃんは被災して保護されてから素敵な飼い主さんに巡りあえたわけですが、まだまだ三春シェルターには、里親募集中の猫がたくさんいます。 「毎日シェルター通信(http://www.fuku-kyugo-honbu.org)を見ています。里親さんがみつかった猫たちをみると、よかったな〜って。実はいま、里親募集しているユメくんが気になっていて。小春ちゃんにすごい似ているんですよね。もしかして兄弟なのかな と。シェルターの猫たちは、親戚というか繋がっている気がします」 名久井直子(なくい・なおこ) 武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。ブックデザイナー。広告代理店勤務を経て、2005年よりフリーランスとして独立。 https://twitter.com/shiromame 福島県動物救護本部「三春シェルター」の記事はこちら https://ilovedotcat.com/ja/6944 (追記:2015年12月25日、すべての犬猫の飼い主や里親がみつかり、三春シェルターは閉鎖されました)

Jun 25, 2013

Tags:

スコティッシュフォールドの雄猫・ふくさん、エキゾチックショートヘアの雌猫・ごまさん、ごまさんの子である雌猫・めめさん。ブログ『ふくとごま』や書籍、DVDでもファンが多い人気の仲良し3匹。飼い主のhanaさんと同居人の桜子さんに、猫たちとの穏やかでゆるりとした暮らしぶりを伺いました。 —今は3匹の猫たちと一緒ですが、そもそもふくさんとの出会いから猫との暮らしが始まったんですよね? hana「当時インターネットの掲示板に出ていた里親募集のサイトをよくみていたんです。そこでたまたま目にしたふくに一目惚れして、飼うことにしました。しばらくして、ふくが関節炎になってしまい若いのにうまく遊べない事がかわいそうで、ふくを楽しませてくれるお友達を招く事を考えました。活発な猫だと難しいのでおとなしい性格の猫はいないのかなと調べていて、エキゾチックに出会ったんです。エキゾチック独特の見た目に魅かれたというよりはおっとりとした性格を重視し、ネットで見つけたブリーダーさんに譲っていただきました」 〈左から、めめ、ふく、ごま〉 —猫種によって性格が違うということは、以前から知っていたのですか? hana「病院の先生に教えていただいたのと、学生時代にミックスの猫を飼い始めた時、猫の性質や飼い方など沢山本で調べて勉強していたんです。また以前飼っていたミックスと、スコティッシュのふくでは全く動きや性格が違っていて、体感として理解していたのかもしれません。でも実際に暮らし始めると、ふくとごまはあんまり一緒に遊ばないんですよ(笑)。エキゾチックは群れない性格みたいで、ふくを嫌いなわけではありませんがベタベタしない。でもごまはふくをいつも気遣っています」 —ふくさん、ごまさんの2匹に続いて、めめさんが生まれたと。 hana「ごまは本当にいい子で、彼女の性格が大好きなんです。だから、ごまがもう1匹欲しいと思ってしまって。似たような子を飼うのでなく、血をわけた子が欲しかった。ブリーダーの規約では本当はいけないことですし、そもそもエキゾチックの出産はとても難しい。でもブリーダーさんの理解や病院の方々の協力があって、なんとかめめを産み、育てることができました。でも二度とあんな思いはしたくないですね。当時は一般の人が猫を産ませることについて、いろいろと批判されることもありましたし、本当に大変だった。後悔はしていませんが、いい経験をさせてもらったと思います」 —すでにめめさんは6歳になりましたが、振り返ると3匹になってからの暮らしに変化はありましたか? hana「2匹よりも3匹のバランスはとてもいいです。猫は1年経つと親子関係がなくなるんですが、めめがちょっとでも鳴くとすぐ、ごまが “何があったの!? ”ってやってくる。親子を離さないで飼うと、そういうこともわかります。一見するとごま&めめとふくという対立関係のようにも見えますが、ふくは全く動じないし、3匹とも群れないタイプなので自立しています」 —hanaさんと桜子さん、そして3匹の猫との暮らしはシェアハウスのような不思議な関係ですね。 hana「親子でもなく、パートナーでもなく。それぞれが独立した個人主義。その関係がいまはとても心地がいいですね」 —猫たちのブログ『ふくとごま』をはじめたきっかけは? hana「WEB関係の仕事をしているので、自分でもブログをやってみようと思ったのが最初です。そこで題材を探したとき、ふくの成長記録にしようと。でもあまりに写真が下手で(笑)。桜子さんのほうが写真が上手かったので、見かねて撮影してくれるようになったんです。ブログのデザインはシンプルを心がけています。あれよあれよという間にアクセスが増えたのは、写真の力だと思いますね」 桜子「私は昔から動物が好きで、ムツゴロウ王国で働きたかったくらい。だからふくたちとの暮らしも楽しんでいたのですが、あまりにもブログの写真がひどくて。こんなに可愛いふくがものすごく不細工に写っていて(笑)、もったいないなと。それから、猫たちを撮りはじめました。でも写真の力だけではなく、ごまの出産というドラマと文章の力ももちろんあると思います」 —猫ブログブームも落ち着いた昨今、猫ブログを続ける秘訣は? hana「とにかく継続することですかね。最初はふくを猫トイレでなく人間用トイレで用を足すように訓練をしようと、奮闘記を書いていました。結果的に足が悪くて無理だったのですが、そういう目的があると見てくださる人も応援してくれるんですよね。また、めめの出産の際も同じく、日々様子をレポートしていくことでドキドキハラハラするという応援のコメントをいただいたり。最近はポツポツとしか更新していないのですが、やはり更新し続けることが大事。あとはテーマを決める。例えば猫ごはんを作っていますとか、遊び道具に凝っているとか。いまは桜子の写真がきれいなのでその写真のために更新している感じですね」 桜子「今日は撮影があるので、テントを買ってみました。組み立てたりしていると、猫たちが何だろうってよってくるんですよね。写真を撮ることによって遊び道具がどんどん増えています(笑)」 hana「もちろんおもちゃ以外にも、猫との暮らしを心地よいものにするためにインテリアにも少々気を遣っています。ご飯皿もトイレの収納棚も友人の作家(http://www.socketform.com)さんにオーダーしました」 —猫と暮らすことの喜びとは? hana「黙ってそばにいてくれること。そして普通の生活の中で、一瞬でも猫たちとの間に強いコネクションを感じ取れた時に、たまらない幸福感を見いだせることでしょうか」 桜子「ただ側で生きてくれている、かけがえのない存在。日常に彩りを加えてくれています。彼らがいなければこんなに写真は撮っていないでしょうし、また、その幸せを噛みしめて伝えたいがために写真を撮っているんだと思います」 ふく と ごま ~うちのスコとエキゾ~ http://goteam.blog36.fc2.com FGM store http://fgmstore.etsy.com

Jun 18, 2013

Tags:

気まぐれにやってくる猫をさわったりご飯やオモチャをあげることで、成長を楽しめる猫の育成ゲーム「猫の大家さん」。ローンチ初日で4万ダウンロードを記録するなど、猫好きの間で話題になっています。なぜ物件情報のアプリに猫を起用したのか。エイブルの賃貸情報を紹介するメディア『CHINTAI』で働く、アプリの企画・開発を手がけた三宅朝子さんにお話を伺いました。 —なぜ猫のキャラクターを使ったアプリを制作することになったのですか? 「アプリを開発しようと企画があがった時点で、すでに競合他社から物件情報アプリがでていたんです。単に沿線や住所から物件を探すアプリを作ってもしょうがない。そこでゲーム系のアプリだったら日常で楽しんでもらいながら、いざお部屋探しをするタイミングでエイブルにお越しいただけるのではないかなと考えたんです。ツールではなく、潜在顧客にアプローチできるようなアプリを目指して開発しました。ただゲームアプリを作るにしても、エイブルはゲーム会社ではないので、ペット可物件の紹介と紐づけることで猫の育成ゲームを制作することになりました」 —猫 × 物件というのは、ありそうでなかった組み合わせですよね。 「そもそも猫と物件という組み合わせは、パートナーの制作会社との打ち合せの際に、あがっていた企画のひとつだったんです。他にも部屋と○○というテーマで、いくつかアイデアはありました。でも私は直感で、これだ! と。おかげさまで予想以上の反響があり、ローンチ初日で4万ダウンロード、最高ランク3位にもなりました」 —猫のキャラクターはどのように作っていったのですか? 「最初にあがってきたイラストは2パターンあって、ひとつはゆるキャラのような可愛いテイスト、ふたつめはリアルっぽいイラストでした。一緒に開発をしていたメンバーは、私以外全員男性で、みんなリアルなほうがいいと言っていたんです。でも私は、正直ちょっと気持ち悪いなと思っていて(笑)。ターゲットになる猫好きな女性や若い人たちのユーザー目線でいえば、絶対可愛いほうがいい! と説得しました」 〈ボツ案となったリアルな猫キャラ〉 —そうですね。キモカワといえばそう見えなくもないですが、やはり可愛いほうが圧倒的に猫好きにも受け入れられると思います(笑)。 「意見をきちんと汲み取ってもらえる上司がいたので、有り難かったですね。キャラクターが決定してからは、イラスト制作者の方も女性だったので互いにイメージが掴みやすく、スムーズなやり取りができました。ただゲーム部分についてはローンチ直前まで試行錯誤しました。『なつき度』を示すメーターすらも2週間前までなかったんです。実は開発中になめこ育成アプリがブームになっていて。プッシュ通知だったり、図鑑をコンプリートするところだったり、育てたくなる仕組みをかなり研究しました」 —猫をなでたり家賃を振り込んだり、実際に猫を飼いたいと思っていても飼えない人にとって、ついついハマってしまう仕掛けがありますよね。 「一人暮らしで仕事をしていて、家には夜遅く帰る。そういう方々が、FacebookやTwitterで“実際に猫を飼っている気分になれます”とコメントをくださることが多いですね。そういう意味では、賃貸生活者がアプリで猫を育てるというのは、実は相性がとてもよかったのだなと思います。またエイブルというブランドを認知してもらうために、さりげなく部屋にポスターが貼ってあったり、猫缶のラベルにロゴを入れたり。『猫の大家さん』を知って、エイブルに繋がる方も多いようでとても嬉しいです」 —ちなみに、三宅さんは猫は飼っているのですか? 「実家では飼っているのですが、今は一人暮らしなので飼えないんです。だからこそ、このアプリの必要性をリアルに感じていました。社内的にはあまりピンときていない様子でしたが、私は絶対ヒットする!と、ひとり確信していました(笑)」 —アプリのリンクからは、ペット可物件の情報をチェックすることができますよね。ペット可物件を探す時のポイントは? 「ペット可物件といっても、小型犬ならOKという場合が多いんです。だから、ペット可に加え、猫がOKかどうかを確かめる必要があります。最近では分譲マンションなど、徐々にペット可物件は増えているのですが、やはり難しいですよね。また大家さんににおいやしつけがどの程度されているのか、トラブルの元になることも多いので、きちんと説明をする必要もあります。エイブルのサイト(http://pet.able.co.jp)にもペットを飼う際の注意点をまとめているので、チェックしていただけたらと思います」 賃貸情報エイブル猫の育成ゲーム「猫の大家さん」 http://www.able.co.jp/topics/app/ iPhone版 https://itunes.apple.com/jp/app/id492359934 Android版 https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.able.Cats

Jun 4, 2013

Tags: